「印刷」にちょっと触れてみよう! 印刷の基礎知識

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◆ 関連リンク
- 印刷博物館
- 日本印刷技術協会
- 日本印刷産業連合会
- 東京都印刷工業組合
- 大日本印刷(株)
- 凸版印刷(株)
- リンテック(株)
- 王子製紙(株)
- 大日本インキ化学工業
- 東洋インキ製造(株)

◆ オフセット技術教本[1]...

1. 印刷オペレーターの皆様へ

印刷作業の前に...

印刷作業中にさまざまな事故が発生しています。印刷機械の高速化に伴い事故での致命傷が大きくなっています。

しかし、このような事故の原因は、

 ・ 作業者の不注意、不安全な行動
 ・ 作業方法、作業手順の不備
 ・ 作業環境、設備、工具の不備
 ・ 安全教育や指導不足

などが挙げられ、会社全体で、安全で健康的な職場を作ることが大切です。

下記項目については、オペレーターひとりひとりが十分理解し、作業に当たるようにしましょう。

@ 仕事をするに当たって最も重要なことは、人の安全と健康を守ることです。何が何でも『安全第一』を忘れてはいけません。生産性や納期、品質のために犠牲になってはいけません。

A 災害は忘れたころにやってくる。ちょっとした気の緩みや不注意、また、不慣れから発生する場合が多く、十分な睡眠、休養をとり、作業方法や危険箇所を再度見直す必要があります。

B 服装は決められた作業着、帽子、靴を着用し、だらしのない着方はしない、清潔感のある服装に心がけることが重要です。

C 印刷作業は1人で行うことが少なく、必ず相手の行動を確認し、声を掛け合い、チームワークを守ることが大事です。

D 安全装置や網カバーなど安全のための装置などを必ず活用し、取り外したり、使用できなくしたりしないこと。

E 健康と安全のためにも5Sを守ることは重要です。また、5Sを守ることにより、機械の不良箇所を早期発見することや故障の防止につながります。いらないものは処分し、必要なものはすぐに取り出せるようにすることが大切です。

F 印刷資材、紙、インキなどは、温度変化により品質が変わります。また、印刷機械も温度変化に左右されることにより印刷品質が低下します。照明の変化により色の見え方も変わります。この2点については最低でも作業中は一定にする必要があります。他に、換気、騒音にも注意が必要です。

G 印刷に使用する溶剤は、すべて有機溶剤です。必ず注意書きをよく読み、大量に室内に持ち込まないようにする必要があります。ガソリン、トリクレンは絶対に使用しないようにしてください。

2. 印刷機の構造・機構

 ・ 紙の送り装置である給紙部(フィーダ)
 ・ 印刷をする本機部
 ・ 印刷された紙(刷本)を運び揃える排紙装置(デリバリ)

この3つの部分から成り立っています。

▼「給紙装置」とは...

真空ポンプ(コンプレッサー)で紙を1枚ずつ吸い付けて持ち上げ、印刷装置へ送るもので、現在では、少しずつずれ重なって連続的に送り込まれる(ストリームフィーダ)が使用されています。 紙の左右を横針が規制し、前後の位置は前当てが制御し、送り込むタイミングと見当合わせが行われています。紙が曲がったり重なったときは、安全装置によりフィーダが停止します。

▼「印刷装置」とは...

ユニット型の場合、版胴、ゴムブランケット胴、圧胴の3つの胴は同じ直径、同じ速さで回転します。版胴には、金属板(PS版)を、ゴムブランケット胴にはブランケットを巻き付け固定する機構(万力)、また、圧胴には給紙装置からの紙を受け取るために爪機構がついています。 版面のインキは、ブランケットを仲立ちにして紙に移り、印刷が行われます。単色機では、印刷された刷本は排紙胴から排紙装置に送られますが、多色機では中間胴(渡し胴)を通って次のユニットへ送られます。

▼「インキ供給装置」とは...

インキは版に着肉するまでに、呼び出しローラー、揺動ローラー、練りローラー、着けローラーによって均一に版に着きます。オフセットの場合、さらに湿し水供給装置を含みます。

▼「排紙装置」とは...

刷本を排紙胴からチェーングリッパーに渡し、紙受台まで送る装置です。紙受台は刷本が積まれると自動的に下降し、刷本が高くなると、その重みでブロッキングが起こりやすい(油性印刷)ので、過重を下げる防止装置がついています(板取り装置)。

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