「印刷」にちょっと触れてみよう! 印刷の基礎知識

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- リンテック(株)
- 王子製紙(株)
- 大日本インキ化学工業
- 東洋インキ製造(株)

◆ 抜きと抜き刃...

シール・ラベルの印刷加工では、抜きとカス取り工程が印刷に次ぐ重要な要素となっており、ほとんどの印刷機に組み込まれています。

抜きには、平らなベニヤ板や塩ビ板・ベークライトなどの素材に抜き刃を埋め込んだ「平抜き:フラットベットダイ」、シリンダーに刃を組み込んだ「円筒抜き:ロータリーダイ」があります。

▼平抜き

・ ゼンマイ刃
・ 刃先は両刃、片刃など
・ ベニヤ、塩ビ板に鋼板を埋め込んだもの

平抜きの機構
平抜きの機構

▼円筒抜き(1)

・ 彫刻刃
・ 刃先はシャープ

円筒抜き(1)の機構
円筒抜き(1)の機構

▼円筒抜き(2)

・ 腐食刃(エッチング刃)
・ マグネットシリンダーと併用して使用する。

円筒抜き(2)の機構
円筒抜き(2)の機構

▼抜き刃の種類と比較

抜き刃の種類には、帯状の鋼の両側に刃をつけた「ゼンマイ刃」(刃の深さによってトムソン刃とも呼ばれる)と、金属の塊から刃と土台の部分を削り分けた「彫刻刃」、金属の板の表面を溶かし出して刃を作り出す「腐食刃(エッチング刃)」とがあります。

刃型の種類 刃の種類 長所 注意点
平抜き
(フラット)

少量多品種に向く
ゼンマイ刃
トムソン刃
・価格が安価
・交換が容易
・継ぎ目が仕上げに影響する場合がある
・刃型の凹凸に対するムラ取り作業が必要
彫刻刃
(NC彫刻刃、チタン刃など)
・ハーフカット精度がよい
・寿命が長い
・イニシャルコストは高い
腐食刃
(フレキシブルダイ)
・複雑な形状でも可能 ・彫刻刃よりも寿命は短い
円筒抜き
(ロータリー)

大量生産に向く
彫刻刃
(ダイカットロール)
・堅牢、精密で安定
・高速抜き加工が可能
・寿命が長い
・再研磨が可能(4〜6回程度)
・イニシャルコストは高い
・原紙(剥離紙)の厚さに合わせる必要がある
・厚みが違う剥離紙との共用はできない
・クラッシュカット(髭)が出る場合がある
腐食刃
(マグネットシリンダーとの併用)
・複雑な形状が可能
・交換が容易
・彫刻刃よりも寿命は短い

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