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このサイトは、宮城における鉄屑をはじめとする各種再生資源リサイクルの実情や業界について、個人的にTipsとしてまとめたサイトです。
各種再生資源リサイクルをあちらこちらからがんばって収集・回収し、それをリサイクル問屋に売り払うことで収入を得て、生計を立てている方などに多少なりとも役立つことを主目的としています。
かなり前に再生資源リサイクル関係に勤めていた経験から得たことをTipsとしてまとめてあります。
ただし、個人的な過去の経験や独断・偏見が含まれているために、今この時点での実情にそぐわない点などがあることをご了承ください。
再生資源リサイクルに携わっている方々のお役に少しでも立つことができれば幸いです。
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雑品屑は、一言で説明するのはちょっと難しい再生資源ですが、再生資源リサイクル業界では主要な取扱品目の1つとなっています。
銅や電線、真鍮・砲金、ステンレス、アルミなどの高価な非鉄金属製部品が、鉄板やプラスチックなどのフレームに取り付けられているものとでもいいましょうか、鉄・プラスチックに非鉄金属がくっついて一体となったものでもいいましょうか。
例えば、工場で使用されている製造ライン設備は、鉄フレームやプラスチック窓で囲われた中に、銅線・ハーネス線、真鍮・砲金の部品、ステンレス板、アルミ枠などが取り付けられて構成されていますね。
雑品屑は、非鉄金属の重量比によってその単価が決定されます。
非鉄金属の重量比は、1つ1つ計量器で測って割り出すことはできないので、検収員の目視やこれまでの経験値からおよそこのぐらいだろうという形で割り出されます。
非鉄金属の重量比が約10%を超えるようなものだと状態のよい(品位がある程度高い)雑品屑とみなされるようです。
ちなみに、再生資源リサイクル問屋によっては、雑品屑をいくつかのランク分けして検収したり、あるいは1品ごとに検収して単価をつけたりなどの検収方法をとっているようで、どちらがいいかは一概にいえません。
鉄やプラスチックなどの付属物が多い非鉄金属(アルミ、ステンレス、銅、真鍮・砲金)も、その付属状態によっては雑品屑として検収される場合があります。
廃家電も雑品屑の類に入る場合がありますが、プラスチックやガラスなどの金属以外の付着物割合が非常に高いため、単価的には雑品屑に比べて非常に落ちます。
場合によっては、買取してもらえないこともあります。
また、再生資源リサイクル問屋の出荷の都合上、あるいは法的な都合上、廃家電を買取していない問屋も多々ありますので、買取してもらいたい場合はあらかじめ確認しておく必要があります。
なお、テレビ(ブラウン管タイプ・液晶タイプ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機、エアコンの4品目は、家電リサイクル法により、再生資源リサイクル問屋での買取ができないこととなっていますので、ご注意ください。
とはいうものの、エアコンは高品位雑品屑(内部に冷却用銅ラジエーターが入っているため)として普通に流通していますし、その他の家電リサイクル法に該当する品目も解体などをすることによってそれぞれの品目で問屋に買取してもらえる場合があるというのが実情です。
雑品屑は、再生資源リサイクル問屋から主に中国などに輸出され、解体工によって速やかに解体され、金属屑の種類ごとに分別された後、それぞれ合金メーカーなどでインゴットや金属製品に生まれ変わります。
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