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このサイトは、宮城における鉄屑をはじめとする各種再生資源リサイクルの実情や業界について、個人的にTipsとしてまとめたサイトです。
各種再生資源リサイクルをあちらこちらからがんばって収集・回収し、それをリサイクル問屋に売り払うことで収入を得て、生計を立てている方などに多少なりとも役立つことを主目的としています。
かなり前に再生資源リサイクル関係に勤めていた経験から得たことをTipsとしてまとめてあります。
ただし、個人的な過去の経験や独断・偏見が含まれているために、今この時点での実情にそぐわない点などがあることをご了承ください。
再生資源リサイクルに携わっている方々のお役に少しでも立つことができれば幸いです。
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ステンレス屑・ステンレススクラップは、主に台所の流し台や台所用品、ステンレス製ネジ・ビスなどが主なものであると思います。
ステンレス屑は、メッキされた鉄屑やアルミ屑と見間違える可能性がありますが、磁石に付くかどうか、重さである程度判断することはできます。
ステンレスは、基本性質として磁性が弱いかほとんどないため、磁石に付きにくい、あるいはほとんど反応しない性質があります。
また、比重が高いため、同量のアルミ屑と比較すると重量感があります。
ただし、ステンレスに配合されている成分によっては、磁石に比較的強く反応する場合もあるので、磁石確認で一概に判断することができない場合もあるので、そこがちょっと難しいところです。
ステンレスは、Ni(ニッケル)の配合割合でその単価が変わり、割合が高いほど単価も高くなります。
ステンレスには、上記で述べたNi(ニッケル)系ステンレスとCr(クロム)系ステンレスがあり、通常、ステンレスというとNi(ニッケル)系を指します。
Cr(クロム)系ステンレスは、表面が少し暗い感じ(クロムメッキ)がしますので、見た目である程度判断することができ、少し磁性があるため磁石に弱いながら反応します。
Cr(クロム)系ステンレスにはNi(ニッケル)成分が含まれていないため、単価的には鉄屑にちょっと毛が生えた程度と、Ni(ニッケル)系ステンレスに比べてはるかに単価が低いです。
なお、近年、中国製のNi(ニッケル)割合が非常に低く、なおかつ、磁石にも反応しないステンレス製品が日本国内にも流通し始めてきているため、再生リサイクル問屋で検収してもらった際、専用の分析器で分析された結果、Ni(ニッケル)の配合割合が低いものであったため、単価もかなり低くなったということも発生し得ますが、その理由の1つとしてこのようなことがあります。
ステンレス屑は、大きさによっても単価が変わる場合があります。
ほとんどの場合、長さが約1mより長いか長くないかで判断されることが多く、長い場合には解体を要するステンレス屑として検収され、単価が低くなります。
鉄ネジやウレタン、プラスチックなどの付着がある場合は、付属ありステンレス屑として検収され、付着が多い場合には、雑品扱いされる場合もあります。
もし、手間をかけられる場合には、こういった付属物をすべて外し、長さも1m以内にすると、上級のステンレス屑として検収される場合が多いです。
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