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8.2.3 プロセスの監視及び測定

 組織は、品質マネジメントシステムのプロセスを適切な方法で監視し、適用可能な場合には、監視をすること。これらの方法は、プロセスが計画どおりの結果を達成する能力があることを実証するものであること。計画どおりの結果が達成できない場合には、製品の適合性の保証のために、適宜、修正及び是正処置をとること。

1. プロセスに対する監視・測定の概念

プロセスに対しても「監視・測定」の概念が導入され、実質的にはプロセスに対する新たな要求事項となっています。

ここで指している「プロセス」とは、「7. 製品実現」のプロセスだけでなく「4.1 一般要求事項」で必要と判断したすべてのプロセスが対象となります。 これらのプロセスの中で監視・測定のポイントを洗い出し、優先順位をつけて管理項目を選定し、監視・測定を行うことで、ある事象がクローズしないで放っておかれることを防止するという意味合いもあります。

製造工程を例に考えれば、製造工程での設備などの条件の監視・測定がこれに当てはまり、カギとなる管理項目(点検項目)、基準および結果は「作業標準書」や「工程チェックシート」のような形で明確化されることになります。

また、可能な場合には「測定項目」、つまり、「定量値で管理できる項目」として明確にしておくことも要求されています。

各プロセスの適切な方法での監視というところでは、例えば、

顧客関連プロセス:
顧客から見たQ(品質)、C(販売価格)、D(納期)、D(開発力)

設計・開発プロセス:
開発計画の進捗率、設計変更の発生状況

購買プロセス:
購入品のQ(納入不良、重要問題の発生)、C(コスト)、D(納期)

生産・サービスプロセス:
製品のQ(不良率、手直し率)、C(製造原価、廃却率)、D(生産計画の進捗率、直行率)

などがありますが、これらに限るものではありません。

製品実現以外の各プロセスに対する修正・是正処置のところでは、例えば、品質目標の未達成に対して何らかのアクションがとられないままになっていると不適合となります。

2. プロセスの監視・測定の記録

プロセスの監視・測定に対する結果の記録は要求事項とはなっていませんが、必要かどうかは各組織あるいはプロセスの状況に応じて検討する必要があるでしょう。

そのプロセスを実施した場合に求められる(あるべき)結果と現実の運用結果とのギャップを把握するための情報となり得ます。

3. 内部監査との使い分け

本条項と「8.2.2 内部監査」との使い分けがなかなか難しく、結局、同じことをやってしまっていることも多々あると思いますが、例えば、

営業部門:
受注から納品、代金回収までのプロセスを監視

購買部門:
供給者の品質状況を製造部門の情報をもとに監視し、問題があれば供給者に改善を要求

生産管理部門:
生産計画に基づき部品を調達し、日程管理を行い、顧客からの変更情報があれば確認し、組織内に伝達

というように、基本的なスタンスとして、

8.2.2 内部監査:
定期チェック

8.2.3 プロセスの監視および測定:
日常管理の中で、連続的または恒常的に

ととらえておくとよいのではないでしょうか?

4. 不適合・改善要望事例と考察

不適合・改善要望事例考察
「マスタープラン実施計画表」の目標欄の記述内容と「進捗管理表」の目標欄の記述内容が不整合です。 「進捗管理表」により月々の目標管理を行っているが、年度初めの目標からかけ離れた1本釣りの目標管理になってしまっていた。

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