ISO推進事務局の力強い味方!? こちらISO事務局

【こちらISO事務局】 最終更新日:2012年01月28日(土) 11時36分
ISO早分かり用語集 (総登録数:65) 編集者:イワッチ@事務局員

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ISOに関する用語集です。ごく簡単にまとめてありますので、ISO関連用語の概略を知る必要がある場合には是非ご利用ください。

 
 I 

ISO 14001 (あいえすおー14001)

ISO 9001と並んで有名なISO規格。「環境マネジメントシステム」とも呼ばれています。環境に配慮した企業活動を行なうための、経営も含めた業務の仕組みに関する国際規格です。ISOについての話題で「環境」という言葉を耳にした場合、たいていの場合、その人はISO 14001のことを話しているはずです。

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ISO 9001 (あいえすおー9001)

ISO 14001と並んで有名なISO規格。「品質マネジメントシステム」とも呼ばれています。最初は1987年に「品質システム」として第1版が発行されましたが、1994年に小改訂、2000年には現在の「品質マネジメントシステム」として全面改訂されました。品質管理だけでなく「顧客の満足」も目的としたマネジメントシステム規格です。

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 P 

PDCAサイクル (ぴーでぃーしーえーさいくる)

ISOのマネジメントシステムの基本的な思想です。企業の業務遂行に当たって、P(PLAN:目標及びプロセスの設定、計画)、D(DO:実施及び運用)、C(CHECK:監視・測定とその結果の報告)、A(ACT:継続的に改善するための処置)の4つのステップを1つの周期として、常に回転させることです。組織を常に発展させていくには、ごく当たり前のことなのですが、それを組織的に確実に実行するためのシステムが、マネジメントシステムです。

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 あ 

維持 (いじ)

原語は「maintain」となっており、メンテナンスすること、つまり、手入れを怠らず、常に機能する適切な状態に保つことです。文書で言えば、実情・実態と乖離しないように見直し、改善や改訂をちゃんとやること、記録で言えば、きれいにファイリングして整理し、必要に応じて見出しをつけるなどして保管方法を見直し、検索しやすい状態に保つことです。

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著しい環境側面 (いちじるしいかんきょうそくめん)

環境側面の中でも、特に環境に大きな影響を与えているもの(または影響を与える可能性のあるもの)を、他とは区別して「著しい環境側面」と呼びます。

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運用基準 (うんようきじゅん)

原語は「operating criteria」となっており、運用や活動の管理に必要な判断基準を言います。エアコンの省エネ運転を例にすると、冷房開始温度は28℃以上、暖房開始温度は18℃以下、という場合の28℃、18℃が運用基準となります。運用基準は必ず数値的なものでなければならないということではありませんが、人によって判断が異なるような曖昧なものであってはなりません。そういう意味では、可能な限り定量的に表せるものが望ましいです。

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エコファクトリー (えこふぁくとりー:ecofactory) New!!

環境にやさしい生産工場や生産過程において生態系に調和するシステムを持つ工場のこと。

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エコフェア (えこふぇあ:ecofair) New!!

各種企業や団体が集まり、地球環境の保護・保全を訴える催しや見本市のこと。

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エコフレンドリー (えこふれんどりー:ecofriendly) New!!

環境にやさしい、自然環境に適合している。

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エコマーク (えこまーく:ecomark) New!!

エコロジーマークの通称。資源を再生利用した商品や環境への負担を軽くして生産された商品に付けられるマークのこと。

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エコマテリアル (えこまてりある:ecomaterial) New!!

地球環境にやさしい工業技術や材料のこと。

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エコライト (えこらいと:ecoright) New!!

地球温暖化の原因の1つと言われる二酸化炭素などの排出権こと。1989年のIPPC(気候変動に関する政府間パネル)で日本が発表した概念。

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エコラベル (えこらべる:ecolabel) New!!

EUの環境保全運動に関連する緑のシンボルマークのこと。

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エコリッチ (えこりっち:ecorich) New!!

有機栽培で生産された野菜や有機飼料を使った食品しか食べない健康志向の人。

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エコレストラン (えこれすとらん:ecorestaurant) New!!

有機栽培の野菜を使ったり、メニューに再生紙を使ったりして、環境保護を重視しているレストランのこと。

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エコレフュジー (えこれふゅじー:ecorefugees) New!!

環境難民のこと。環境破壊による汚染や気象の変化などで、移住地域からの移転・移住を余儀なくされた人々。

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エコロジーカード (えころじーかーど:ecology card) New!!

買い物をした金額の一部が、環境保護活動の基金に寄付される仕組みになっているクレジットカードのこと。エコカードとも呼ばれる。

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エコロジーカラー (えころじーからー:ecology color) New!!

自然の色を象徴する色のこと。主にベージュ、アイボリーなど。

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エコロジービジネス (えころじーびじねす:ecology business) New!!

環境保護に関連する索要に応じて行われる企業活動。エコビジネスとも呼ばれる。

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エコロジーファッション (えころじーふぁっしょん:ecology fashion) New!!

地球の生態系のバランスが破壊されつつある現在を意識した、自然志向のファッション。

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エコロジカル アーキテクチャー (えころじかる あーきてくちゃー:ecological architecture) New!!

自然環境と調和のとれた建築物。また、加工していない自然の材料を使った建物を指すこともある。

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エコロジカルマップ (えころじかるまっぷ:ecological map) New!!

環境条件を調査し、地域ごとの特性を地図にまとめたもの。生態学的環境評価地図。

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エコロジスト (えころじすと:ecologist) New!!

生態学者。

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 か 

環境影響 (かんきょうえいきょう)

悪い影響・良い影響に関わらず、組織の活動や製品、サービスが環境に与える影響。環境側面との関係は、「環境側面の結果として起こったのが環境影響」と考えるとよいでしょう。
また、環境影響の中でも特に“悪影響”は「環境負荷」と呼んで区別することがあります。

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環境側面 (かんきょうそくめん)

会社でも公益法人でも、全ての企業や組織は、何らかの活動(たとえば、生産活動や事務活動、サービス提供活動など)を行なっています。そして、その活動の結果として製品やサービスが生まれます。
こうした活動、そして結果である製品やサービスなどの中から、「環境に影響を与えている」ことを「環境側面」と呼びます。また、実際に影響が出ていなくても「環境に影響を与える可能性がある」ことも「環境側面」に含めます。
この「環境側面」がハッキリしないことには、環境への悪影響を減らそうにも、いったいどうしたら良いのか分かるはずがありません。そこで、環境マネジメントシステムを構築するときは、自分の会社や組織にとっての「環境側面」が何か、まずはじめにハッキリさせる必要があります(この作業を「環境側面の抽出、洗い出し」と呼びます)。この作業は、環境マネジメントシステムを構築する一連の作業の中でも、最も重要です。

★「環境側面を管理する」ことは、ISO 14001の中心となる活動です。「管理する」とは、環境側面をハッキリさせることであり、そして「なすがまま」や「ほったらかし」ではなく、目標を決めたりしっかりチェックを行なったりすることを意味しています。

★なお、環境側面が引き起こす“環境に与える影響そのもの”のことを「環境影響」と呼んで区別します。

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環境パフォーマンス (かんきょうぱふぉーまんす)

ISO 14001では、「環境側面」が何であるかをハッキリさせ、それをもとに目標を決めたり、チェックを行なったりします。こうした「環境側面の管理」による「成果」を環境パフォーマンスと呼びます。

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環境負荷 (かんきょうふか)

企業や組織の活動が環境に与える「悪影響」のこと。「環境側面」の中のネガティブな部分を表します。環境負荷をできるだけ少なくすること(削減)は、ISO 14001の根本的な目的です。

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環境方針 (かんきょうほうしん)

環境方針は、最高経営層が策定し、責任を持って果たすべき環境に関する経営方針です。環境方針としてどういったことを盛り込むべきかはJIS Q 14001の「4.2 環境方針」を参照して下さい。環境方針を策定するに当たっては、組織の経営理念、経営方針、初期環境調査結果(現状における組織の環境状況調査)、著しい環境側面などを検討情報として、環境保全上どうあるべきか、その組織にふさわしい内容の取組み方針(環境方針)を決めます。

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環境マネジメントシステム (かんきょうまねじめんとしすてむ)

ISO 14001のこと。企業など、組織の活動が環境与える影響を最小限に食い止めることを目的に1996年に定められた、マネジメントに関する国際的な標準規格です。「環境負荷を減らすこと」のような、環境パフォーマンスの改善を実施する仕組みであり、さらにその仕組みが継続的に改善されていくシステムのことです。ISO 14001には、こうした環境マネジメントシステムを構築するための要求事項が定められています。中心となる概念として、PDCAサイクルがあります。この概念をもとに組織を運営することによって、環境負荷を減らすことや事故を未然に防ぐことが期待できます。
このため、ISO 14001を取得している組織(企業など)とそうでない組織とを比べたとき、取得している組織の方が「環境に配慮した活動を行なっている」と消費者からは評価され、選ばれるようになります。そこで組織のISO 14001の取得が促進され、さらには環境を配慮した組織活動が普及し、一般化すると期待されています。

★なお、ISO 14001は原則として5年おきに内容を見直し、改訂することになっています。次回の改訂の予定は2004年です。

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環境目的 (かんきょうもくてき)

ISO 14001では、環境方針⇒環境目的⇒環境目標という順に達成すべきことを具体的にブレイクダウンしていきます。その中で環境目的とは、たとえば、環境方針をブレイクダウンし、5年ぐらい先を見通してどんなことをどこまで達成すべきかを具体的に示したビジョンである。環境目的は、達成状況が評価できないような抽象的、精神論的なもの(たとえば、「〜の推進」「〜の実施」など)ではいけません。可能ならば定量的に達成状況を把握できるものにしなければいけません。そうでなければ、達成状況を評価することができなくなってしまうからです。また、努力すれば達成できそうなものにする必要があります。どうやっても達成できない夢のような内容を環境目的に設定すると見栄えはかっこいいですが、結局は環境に対して何も活動できない状況になってしまうでしょう。

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環境目標 (かんきょうもくひょう)

環境目標は、環境目的を達成するために、何をどこまで達成すべきかを具体的に示したものです。環境目標を達成するためには、何を、どこまで、どのように達成できればよいのかを事細かに決めなければなりません。可能ならば定量的に把握できるようにしておいた方が、達成状況の把握の段階で困らずに済みます。

※その他の内容に関しては、「環境目的」と同様です。

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規格要求事項 (きかくようきゅうじこう)

ISO 9001やISO 14001の規格にある、「こうすべきこと」「こうなっていること」といった事柄です。これに沿って業務の流れを組み立て、実行することで、企業・組織の経営体質の改善・向上を図ることができます。

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キックオフ (きっくおふ)

ISOの導入はトップ主導で行なわれます。「さあ、これからISOの認証取得に向けて動き出すぞ」とトップが高らかに宣言することを「キックオフ」と呼びます。

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訓練 (くんれん)

原語は「training」で、「自分が担当する所定の業務」が決められたとおりちゃんとできるように、スキルを身に付け、必要なだけの技量(技能、能力)を備えるようにすることです。

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継続的改善 (けいぞくてきかいぜん)

ISO 9001とISO 14001の重要な考え方の1つ。これを実現するための業務の仕組みが「マネジメントシステム」と言えます。1度大掃除したら、また散らかるだけ散らかすのではなく、毎日少しずつでもよりキレイにしていく生活習慣をつけるようなイメージです。

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効果的・有効性 (こうかてき・ゆうこうせい)

「効果的」と「有効性」の原語は同じで、前者には「effective」、後者には「effectiveness」が使われています。JIS訳は文脈の都合上、「効果的」と「有効性」に表現を変えていますが、両者は意味が全く同じであることには注意が必要です。効果的あるいは有効性とは、そのシステム、プロセス、あるいは手順を実施すれば、見込んでいた(計画していた)とおりの結果が得られることを言います。効果的も有効性も結果の達成具合を問うものであり、確実に所定の結果を達成できるのが効果的であり、そのようなシステム、プロセス、あるいは手順は有効である、と称しています。

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顧客満足 (こきゃくまんぞく)

現行のISO 9001:2000の基本的な考え方の1つに「顧客重視」があります。顧客のニーズを理解し、顧客が求める事柄をクリアするだけでなく、顧客の期待を超えるように努力するべきとされています。例えば予約が1年先まで埋まっているような、超人気レストランの場合、料理のおいしさはもちろん、注文の取り方から水の出し方に至るまで、必ずお客の期待を上回り、常に驚きと感動を与えるようなサービスを提供しているそうですが、そういった感じです。

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コンサルタント (こんさるたんと)

略してコンサル。コンサルタントになるための資格はありません。誰でも、名乗った瞬間に「コンサル」になれるのです。しかし、コンサルタント選びは、組織の行く末を共に考えるパートナー選び。将来、認証取得への投資をペイしてなお余りあるように、後悔のないコンサルタント選びが重要です。
優秀なコンサルタントとは、ISOに関する適正な資格を持っていて、ISOの認証取得について経験豊富なことはもちろんですが、ただそれだけではなく、その後のパフォーマンス向上まで視野に入っているコンサルタントを選ぶことがポイントです。

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 さ 

最高経営層 (さいこうけいえいそう)

最高経営層は、組織の頂点に位置し、組織を指揮し、管理・監督する人で、会社ならば社長や専務以上を指すことが多いです。また、支店や工場のような事業所では、事業所長や工場長などが最高経営層に該当するでしょう。経営層がどういう陣営で、誰が最高経営層に当たるかは、組織が常識的な範囲で適切に決めればよいことです。

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システム・アプローチ (しすてむ・あぷろーち)

関連し合うプロセス同士を「組織全体の目的を達成するような仕組み」として築き上げて運用するという方法論です。レストランを例に挙げると、「お客様においしい料理をお出しし、快適な時間と空間を提供する」という組織全体の目的があり、そのために考えられる諸プロセスとして次のようなことが考えられます。

・スムーズに車を駐車していただくための駐車場係のプロセス
・お客様を待たせずに席に案内し、厨房に注文内容を漏れなく、正確に伝える、フロア係のプロセス
・注文の種類や順番を間違えず、レシピどおりのおいしい料理を作る、厨房でのプロセス
・金額を正確に、代金回収を行なう、会計のプロセス

これらのプロセスは、それぞれで完結するのではなく、常に連携し合うようなシステムにすることで、効率よく目的を達成することが狙えます。

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システム構築 (しすてむこうちく)

略して「構築」と言うこともあります。「構築」というと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、要するに「今ある業務の流れ・仕組みを組織的なものとして築き上げる」ことです。企業・組織が円滑に活動でき、恒常的な発展を図ることができるように、業務のシステムをバージョンアップすること、と言い換えられるでしょう。

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審査 (しんさ)

もちろん、「審査」と言ってもオーディションのことではありません。みんなで苦労して作り上げた業務のシステムがISOの規格に則っているか、規格の内容と照らし合わせながら検証することです。

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審査員 (しんさいん)

審査員は、会社の業務システムがISO 9001あるいはISO 14001の規格で求められている内容をクリアしているか、を審査します。中でも“良い審査員”と呼ばれる人たちは、「システムが、求められる諸要素を満たしているか」や「その企業・組織の規模や業種などの“実態”に見合ったものか」などを、客観的に判断するスキルを持っています。単に知識だけでなく、経験に裏打ちされた判断力も要求される職務です。

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審査登録機関 (しんさとうろくきかん)

審査員を擁し、審査を受ける企業や組織の業務の流れが、ISOの規格に沿っているかどうかを審査する組織です。また、審査登録機関には、審査に合格した企業・組織を世間に公表するという、重要な役目もあります。

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責任と権限 (せきにんとけんげん)

野球では、各ポジションの選手がどの範囲を守備するかが決まっています。たとえば、レフトの選手なら外野の左側を守る役目があります。これが「責任」に相当します。一方、選手は自分の判断で、打者によってポジションを調整することもできます。これがそれぞれの役割に与えられた「権限」です。このどちらか一方でも欠けていたら、守備はうまく機能しませんよね。ISO 9001やISO 14001では個々人の責任と権限の範囲を明確にすることを求めています。これによってミスの発生を軽減し、また業務の効率と確実度を飛躍的に高めることができるのです。

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是正処置 (ぜせいしょち)

顕在する不適合の「原因」を除去するための処置、つまり、既に発生してしまった不適合の「原因」を究明し、その原因に対して手を打つ(再発を防止する)ことです。是正処置では、不適合そのものを除去し、それを是正処置としている場合が多々ありますが、これは是正処置とは言えず、「修正」に過ぎません。そのような不適合を発生させてしまった原因を調べて特定し、その原因として不適合を発生させてしまうシステム的な欠陥や弱点にまで突き詰め、それに手を打つことができればシステム的な再発防止が図られます。

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組織 (そしき)

組織は、独立した機能と管理体制がある団体で、これには会社、学校、協会、役所、宗教団体、組合・・・などがあり、支店・営業所・工場のような事業所を1つの組織として扱っても構いません。

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 た 

妥当性 (だとうせい)

用語の定義にはないのですが、「質的および量的に不足がないこと」という解釈が一案として挙げられます。

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適切性 (てきせつせい)

用語の定義にはないのですが、「目的にちょうど合っていること」という解釈が一案として挙げられます。

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手順 (てじゅん)

手順(procedures)には、どのようにして実施するか、具体的なhow-toが必要です。手順を確立するには、5W1Hに加えて、可能ならば1A1Rも明確にしておきましょう。

・Who:誰が(行動すべき責任者)
・What:何を(対象物)
・When:いつ、いつまでに(実施時期、実施期限)
・Where:どこに、誰に(対象場所、部署)
・Why:なぜ(理由、目的)
・How:どのように(方法、手段)
・Authorize:承認は(承認の要否、承認責任者)
・Record:記録は(記録の要否、使用帳票)

規格要求事項で求められる「文書化した手順」とは手順書ということですが、必ずしも別冊としての手順書を用意しなければならないということではなく、マニュアル内に詳しい内容を書き込んでしまうという方法もあります。また、手順書はきちっとした書面だけでなく、ビデオや絵、写真にするということもあり得ます。最近では電子化が進んでパソコンの画面で見られるようにするという方法もあるでしょう。

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 な 

内部監査 (ないぶかんさ)

監査には大きく分けて3種類あります。企業が自分自身を監査する「第一者監査」。次に、買い手側の企業が売り手側の企業を監査するのが「第二者監査」。そして最後に、第三者機関が企業を監査する「第三者監査」。これには審査登録機関による審査も含まれます。
これら3つの中で、内部監査は「第一者監査」に相当します。自分の会社をよりよくしていこうという目的で行なう、企業・組織の自己診断です。

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内部監査員 (ないぶかんさいん)

内部監査を行なう担当者のことです。内部監査員は、自分自身が所属する部署を監査することはできません。そこで、自分が所属する部署は、別の内部監査員に監査してもらいます。つまり、どんな組織でも、少なくとも2名の内部監査員が必要となるわけです。
内部監査員になるのに特別な公的資格は必要ありませんが、企業・組織内で資格を認定することがISOでは求められています。

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日程 (にってい)

原語では「time-frame」となっており、必ずしも「スケジュール」を指すものではありません。「スケジュール」は時間表の中にいろいろなイベントを書き込んだものですが、「タイムフレーム」はあるイベントについて、開始から終了(完了)までの時間を策定したものです。

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認証登録 (にんしょうとうろく)

審査登録機関による審査に合格し登録が決定すると、審査登録機関に登録されることから、こう言います。「認証取得」もほぼ同じ意味で使われることがあります。

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 は 

パイプエンド型管理 (ぱいぷえんどがたかんり)

「パイプエンド」とは、「パイプの先端」のこと。つまり、排水口や煙突などの「パイプ」の末端の部分を表します。これは1つのたとえで、「“出口”の時点で(有害物質などの)排出値が法律の基準を超えないように管理する」ことを、パイプエンド型管理と呼びます。
つまり、有害物質などの“発生源”の時点で管理するのではなく、生産活動などの“最後の部分”で管理する方法です。パイプエンド型管理は、日本の法律が採用している、典型的な規制の方法です。

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パフォーマンス (ぱふぉーまんす)

ISO関係の話題で「パフォーマンス」という言葉が出てきたとき、それは一言で言えば「業績」のことを意味しています。ISO 14001は、導入しただけでパフォーマンス向上を約束するものではありませんが、そうなるための最強の下地ができ上がります。その点まで意識したシステム作りが、ISO導入で成功するカギと言えそうです。

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品質 (ひんしつ)

現代では、単に「性能がいいから」や「値段が安いから」だけの理由ではお客は購入しようと思いません。ISOの世界では、製品の性能や価格など、これまで一般的に言われてきた「品質」に加え、それを生産するプロセスの信頼性なども「品質」の意味の中に含まれます。つまり、お客が実際に購入するとき、「何を判断の材料にするか」、その「何を」に当たるのが「品質」と言えます。
審査員やコンサルタントは、ISO 9001(品質マネジメントシステム)のことを、よく「品質」と省略して言うことがあります。同じようにISO 14001(環境マネジメントシステム)のことを「環境」と省略することもあります。「品質と環境」という言葉を耳にしたら、まずISOのことを話題にしていると思って間違いありません。

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品質マネジメントシステム (ひんしつまねじめんとしすてむ)

マネジメントシステムのうち、お客様に安心して購入してもらえる製品を提供するための、組織としての仕組みと言えます。

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プログラム (ぷろぐらむ)

あることを成し遂げるために施策・方法・要領(手順)・体制・その他の経営資源を企画したものです。

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プロセス・アプローチ (ぷろせす・あぷろーち)

業務を「インプット」と「アウトプット」という側面から考える方法論です。
たとえば、レストランのフロア係の場合、「お客を待たせずに、お客の要望を漏れなく、正しく聞き出し、それを『オーダー』という形で厨房に伝える」という、最終的なアウトプットを得るための活動と言えます。
全ての業務を同様の考え方で見ることがプロセス・アプローチであり、ISO 9001では「プロセス・アプローチを適用しましょう」と言っているのです。

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文書化 (ぶんしょか)

ISOに関する誤解で最も多いものの1つとして「文書だらけで管理が大変」というものがあります。何から何まで文書化するものではありません。ISOでの「文書」とは、異動などで人が替わったとしても業務がスムーズに遂行でき、品質を維持・管理していくために必要なツールです。組織としてチームワークを有効に行ない、効率よく運営していくためのツールと言うこともできるでしょう。

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 ま 

マネジメントシステム (まねじめんとしすてむ)

あなたの会社・組織の「目的」は何ですか?
一般に、「社会に役立つ活動(製品や販売など)を行ない、利益を上げて、存続すること」が企業・組織の目的です。もちろん、それぞれの会社ならではの、製品なりサービスなどを当てはめて考えることができます。こうした「目的」に沿った活動を継続して行なうには、「仕事の流れを明確にすること」が不可欠で、これがマネジメントシステムです。
マネジメントシステムは、製品やサービスを購入するお客様のための「品質マネジメントシステム(ISO 9001)」、地球環境のための「環境マネジメントシステム(ISO 14001)」、そして働く人々のための「労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)」があります。それぞれ切り口が違うだけで、基本はどれも同じ「マネジメントシステム」であることに、変わりありません。

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 や 

約束 (やくそく)

原語は「commitment(コミットメント)」であり、誓約、公約、確約などと訳されることもあり、単なる約束(promise)とは違います。コミットメントは、責任を持って果たさなければならない責務(の表明、あるいは決意表明)であり、社長のイスを賭けてでもやり遂げる、というような決意・覚悟で望まなければいけないことです。ですから、コミットメントはいい加減な気持ちで請負うべきものではありません。

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 ら 

リスクマネジメント (りすくまねじめんと)

「リスク」には、たとえば“社会的なリスク(社会的信用や法の遵守など)や“環境に対するリスク”などがあります。リスクマネジメントとは、こうした企業や組織にとってのリスクを洗い出しておき、そして実際に問題が起きてしまってから「対処療法的」な行動をするのではなく、“予防的に”管理することです。
ISO 14001では、「環境に対する悪影響のリスク」を組織的に洗い出す仕組みになっています。また、地域住民からのクレームに対する仕組みで信用失墜のリスクを回避することができ、さらに万一の緊急時にも組織として的確な対応ができるようになります。この3つの点から、リスクマネジメントとしての効果が期待できます。

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レビュー (れびゅー)

何らかの目的、目標を達成するために、それが有効で適切で妥当なものになっているかどうかを調べてみることを言います。原語が「review」になっている部分は、JIS訳では「レビュー」「見直し」と使い分けていますが意味は同じです。

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Wordsworth - Version2.6.0 (C)1999-2002 濱地 弘樹(HAMACHI Hiroki)

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