ISO推進事務局の力強い味方!? こちらISO事務局

トップページへ...
◆ ISO 9001関係
- JIS Q 9000規格
- JIS Q 9001規格
- JIS Q 9004規格
- ISO 9001の基本
- 規格の概要説明
- 品質文書作成事例

トップページへ...
◆ ISO 14001関係
- JIS Q 14001規格
- JIS Q 14004規格
- 規格の概要説明
- 環境文書作成事例
- 主な環境法規制
- 環境活動の例(1)/(2)
- 看板1/看板2

トップページへ...
◆ その他
- JIS Q 19011規格
- ちょっと電子文書
- 早分かり用語集
- 品質/環境動向
- Q & A
- ちょっとアンケート
- 当ISO事務局の歩み
- ISO関連書籍の紹介
- ISO何でも掲示板
- 関連リンク集

◆ ISO 9001規格の概要説明

前のページへ目次へ次のページへ

7.4.1 購買プロセス

 組織は、規定された購買要求事項に、購買製品が適合することを確実にすること。供給者及び購買した製品に対する管理の方式と程度は、購買製品が、その後の製品実現のプロセスまたは最終製品に及ぼす影響に応じて定めること。
 組織は、供給者が組織の要求事項に従って製品を供給する能力を判断の根拠として、供給者を評価し、選定すること。選定、評価及び再評価の基準を定めること。評価の結果の記録及び評価によって必要とされた処置があればその記録を維持すること(4.2.4参照)。

1. とても重要なプロセスなのです!

原料の採掘から素材生成、製品の製造、出荷に至るすべての工程を自社の中だけで行っている組織はまずないと思います(非製造業はあり得るのですが・・・)。

これらの工程の中で、他社から原材料を購入したり、工程の一部を委託したりする場合の要求事項が7.4項に定められています。

7.4項全体は、「顧客から見て、要求事項を満たすよう、購買先の選定、管理および購買情報を明確にし、また、購買品の検証を実施すること」という要求です。

購買プロセスの管理は、組織の効果的、効率的な活動にとって非常に重要です。詳細は、7.4.1項〜7.4.3項の要求事項に従って具体的な管理を実施していくことになります。

2. 管理の方式と程度

購買管理の対象となるものは、“供給者”と“購買した製品”です。管理の方式(タイプ)の例としては次のような項目が挙げられます。

・ ランク(格)付けと重要性に応じたランク(格)の選択
・ 検査成績書の要求
・ 製品・サービスの事前評価
・ 受入検査・立入検査の厳しさの調整
・ システム、プロセス、製品の監査
・ QC工程表などの要求
・ システム、プロセス、製品、手順、設備、要員などの指定(要求)/認定
・ 供給者との品質会議の開催
・ 不具合が発生した場合の処置方法

これらの管理の方式とその程度は、その後の製品実現のプロセスまたは最終製品に及ぼす影響の大きさに応じて調整する必要があります。

つまり、一律の管理ではダメで、購買品の重要度や供給者の実績、信頼性、品質管理レベルなどにより管理の程度を分けて行うことが効率的な購買プロセスの管理につながります。

3. 供給者の評価、選定、再評価

供給者に対して、要求事項に従って製品を供給する能力を判断の根拠として、評価・選定することが要求されています。

評価・選定・再評価するためには、その判断の根拠となる基準を設定しておく必要があります。その基準は、抽象的・判断に迷うものであってはなりません。また、この基準は今までの活動結果(実績)、記録の分析から生じるものであり、したがって、常に変化する可能性のあるものです。

評価(再評価)・選定をする際の切り口としては次のような項目が挙げられるでしょう。

・ 技術対応能力
・ 品質対応能力
・ 価格対応能力
・ 製造・納期対応能力
・ 苦情対応能力
・ 組織・体制・システム整備状況
・ 経営・管理状態
・ 陣容・規模
・ 実績
・ 信頼

いわゆる“購買先評価”というと、通常は年1回の所定評価表による形式的な定期評価が一般的となっていますが、評価についても方式と程度を考慮に入れる必要があります。なぜなら、評価の目的は組織の要求レベルに応じてQCDがコントロールされているかを監視していくことだからです。

評価は方法論的には“新規評価”と“継続評価”に分類したほうがよく、もちろんこの2つの評価項目(視点)・基準は異なってくるはずです。

購買先評価は、審査のための形式的なものにならないように、その結果が今後の取引や要求のための根拠・データとなるようにしていきたいものです。

4. 評価の結果とその処置の記録

評価の結果は単なるチェックリストであってはいけません。

評価した結果として、何らかのアクション(供給者への改善指示、あるいは供給者の変更)につながるものでなければなりません。また、改善指示に対してはクローズしていることを第三者に説明できるようにしておく(例えば、評価表に欄を設けておき記録として残しておく)必要があります。

5. 不適合・改善要望事例と考察

不適合・改善要望事例考察
外注の再評価の結果、“B”ランクのものは期間を置いて再評価することになっていますが、手順どおり、再評価したことが確認できないものがあります(2004年9月22日のアルプス製版“B”ランクについて)。 外注の評価はQMSの取決め上、最低限のこととして実施していたが、評価の低い外注に対する指導および再評価は面倒なこともあり実施されていなかった。要注意外注に対する指導計画と結果の確認が必要だということは認識している。
購買先の再評価の基準が定められていない。「継続購買先評価表」はあるがこれは再評価の基準としては認められない。 組織は、・・・選定すること。選定、評価及び再評価の基準を定めること。

前のページへ目次へ次のページへ

現在地 ホームこちらISO事務局ISO 9001規格の概要説明>7.4.1 購買プロセス