不適合・改善要望事例 | 考察 |
目的・目標の設定に際し、目的値または目標値は「…を○%削減」などと明確になっているが、「何に対して○%削減」か、基準となる数値が明記されていないものが散見された。 |
とりあえず、数値目標を掲げることに重点が置かれ、その目標値の妥当性や基準値に関する検討を行っていなかった。 |
目的・目標管理シート、マスタープラン実施計画表、進捗管理表の関係が不明確で整合しておらず、目標の策定と進捗管理のつながりが途切れている。 |
どちらかと言うと月次の進捗管理表が一人歩きし、活動基盤である目的・目標管理シート、マスタープラン実施計画表がなおざりにされている。 |
目標の達成度の報告(進捗管理表、経営会議)は力を入れて行われているが、それにも増して年度始めの目標策定、上司や他部門との整合性、達成に向けての決意表明に力を入れるべき。 |
目標設定にどれだけ力を費やしたかによってその後の活動結果が変わってくる。進捗管理がうまくいかない、あるいは達成度が悪いのは最初のプランニングが疎かにされているため。 |
廃液(湿し水)削減の'05年度の目標値が前年度の実績よりも低いレベルで設定されている。 |
目標値の算出が間違っていたこと、確認が漏れたことによるミスだが、目標(値)が重要視されていないことが根本にはあると考えられる。 |
目的・目標の到達レベルの基準値が、例えば、目的の基準値は'02年度に対し、目標の基準値は'04年度に対し、と異なっている。目的・目標の基準値間の整合性が取られていない。 |
とりあえず数値で出しておけばよいという意識から生じたもの。目標値とその基準値の設定は活動の到達点を決める重要な活動だという意識付けが必要。 |
有益な著しい環境側面として特定し、「目的・目標一覧表」に取り上げられた“ペーパーレス”が「マスタープラン実施計画表」に反映されていない。 |
目的・目標にかかわる各文書の整合性が取れていないという問題が生じている。 |
○○品質保証Gの目標は「クレームの削減:'04年度55件を30%削減し、40件とする」と記載されているが、このように基準年度を明確にして、目標を数値化することが望まれる。 |
目標値とその基準値は第三者が見ても分かる内容でなければならない。そのようなよい例として指摘された。 |
'04.3.29に作成された「目的・目標管理シート」で2004年度の目的として「長期在庫ゼロ」とされているが、2004年度の目標は「前年の50%」となっており、整合しない表現になっている。 |
目的・目標の立て方・内容に対する理解がされておらず、承認者によるチェックもされていない、また、書類を作りさえすればよいという認識からこのような状況が起きていると思われる。 |
「用紙予備率の削減」で2002年度の目標は3%と設定されていますが2004年度の目的が数値化されていません。 |
2004年度にどこまで用紙予備率を削減できるのか予測がつかなかったので数値化せずに「用紙予備率の削減」という目的にとどめておいた。達成可能かどうか分からないがとりあえず2004年度目的も具体的に設定した。 |
マニュアルでは目的・目標及び日常管理の活動は環境方針との整合を定めていますが、日常管理項目でその整合が確認できないものがあります。 |
目的・目標設定者が環境方針を認識しないで目的・目標を設定してしまった。 |
「環境目的・目標一覧表(事業所:××)」の××部門のグループの目的である「テーマごとに設定」が事業所の目的、部門の目的との関連が明確でありません。 |
事業所の目的・目標設定→部門の目的・目標設定→グループの目的・目標設定という流れで目的・目標を設定することになっているが、グループ目的・目標設定時に上位の目的・目標が考慮されていなかった。 |