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想い出の旅行写真館
ケアンズ旅行記(4)05/6/28

オーストラリア・ケアンズに旅行してきたときの記録です!

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目覚めとともにコーヒーを飲みたくなった奥さんが電気ポットを使ってお湯を沸かそうとしていましたが結局、使い方が分からずコーヒーはあきらめました。

今日は、午後からのツアー日程なので午前中はゆっくりできます。

8時半過ぎごろにホテルを出て、桟橋のほうへ向かいました。

堤防では釣りをしている人、ウォーキングしている人などいてとてもゆっくりと時間が過ぎている感じがしました。
日本のようなせわしない感じはまったくありません。

桟橋沿いに「ピア」というホテル兼ショッピングモールがあるので中に入ってみましたが、ケアンズ駅に隣接の大きなショッピングセンターができたそうで、人出がみんなそちらに移ってしまい、なんだか人が少なくてさみしい感じがしました。
(朝ってこともありますが!)

しばらく桟橋沿いをゆっくり歩き、ベンチで風に吹かれながら風景を眺めて静かにしていました。
これだけ何も考えずにゆったりと過ごすなんてことは日本の日常ではなかなかできないことです。

それから、市内へふら〜っと歩き出し、シティプレイスの周辺をブラブラしてみました。
通りの真ん中にアクセサリーショップがあり、タイガーシャークの鋭い歯を使ったネックレスを買いました。

その近くでにぎわっているカフェを発見し、「あれはインターネットで見た日本人が経営している店だ」と奥さん。
それはシティプレイスにある「ハーモニー」というカフェで、休憩がてらにコーヒー(Japanese style)とジュースを買って店内でゆっくりしてみました。

そこではワーキングホリデーの若い男性がウェーターをしていて二言三言話しました。

時間的に昼まであとちょっとという中途半端な時間になっていて、どうしようか迷いましたが、せっかくだからということで昼食もここで食べていくことにしました。

奥さんは「フィッシュチップス」を、私はオススメメニュの「チーズバーガー」を注文し、外の席でのんびり昼食・・・う〜ん、いい感じ。
「おおぅ、うまい!このバラマンディ!」(当っているか分からんが)と奥さん、チーズバーガーはビッグサイズで食べるのに苦戦。
おいしくて腹もすっかり膨れてしまいました。

昼食を終え、Wool Worthsで明日の朝食用のクロワッサン(ミニクロワッサンはなかった!)、コーヒー牛乳、ヨーグルトを買ってホテルに戻りました。

いよいよ本日のツアーの時間が迫ってきたので、ホテル玄関でどんなバスが来るのかなぁ、ガイドさんはどんな人かなぁといろいろ想像しながら待っていました。

すると、OPオーシャンバスが来て、流暢な日本語を話すガイドさん(名前はサージという男性ガイド)が降りてきました。
確認してもらってからバスに乗り込むと、おばさん4人組と夫婦1組がすでに乗っていて「これから8時間よろしく!」。

痛快なガイドの案内とともにバスはケアンズの町を脱出。
ケアンズはとても小さな町で、ちょっと走るとすぐに寂しい風景になってしまいました。

日本では見ることのない長〜いトラックが走っていたり・・・そして驚いたのはオーストラリアには国道があるのですが1号線しかないのだそうで、それはオーストラリアを1周しているというのです。
その全長は12,000km以上で世界最長の国道なのだそうです。
(ちなみに、東京〜ケアンズ往復より長い距離です)

このツアーは「マンガリーフォールズ」で野性ワラビーやカモノハシ、土ボタルを見よう!という内容なのですが、その道中、ガイドのサージからいろいろな問題が出題されました。

 1) 今日は、どれぐらい走ると思いますか?

 2) 右側に見えるあの山の高さは何mだと思いますか?

 3) 「カンガルー」はどういう意味だと思いますか?

などなど、正解すると1ポイントで10ポイント貯まると何かいいことがあるらしい・・・が、いつの間にか消えてしまったコーナーです。

ケアンズを出てしばらく走ると辺りは一面のさとうきび畑となりました。
とにかく広大なさとうきび畑は圧巻で、すべて集めた面積は九州に匹敵する広さだそうです。

その一角にバスが止まり、さとうきび畑に降りていろいろと説明を受けました。
「さとうきび1本から角砂糖何粒作れるか?」という問題が出され、参加者は10粒とか15粒とかいろいろと答えましたが、正解はなんとたった1粒しか作れないのだそうですね。
それじゃあ、これだけの面積がないと大量の砂糖を作ることはできないってことです。

畑の端っこにセメント石の塊のようなものがあって「これはなんでしょう?」とまたまた問題。
答えは「アリ塚」で、シロアリが一生懸命に唾液と糞で作り上げているのだそうです。
答えを聞く前に手でペタペタ触ってしまったから、答えを聞いてうわ〜んと手を誰かの服に擦りつけたくなりました。

このさとうきび畑、立入禁止の標識があちこちに立てられています。
それはなぜか、あまりにも広大すぎるため、そしてさとうきびは背が高くて(2〜2.5mぐらい)びっしりと立っているため、うっかり奥まで入り込んでしまうと死ぬまで出てこれなくなる危険性がある非常に危険な場所でもあるのです。

さて、バスはさとうきび畑を出発し、どんどんと南下して行きました。
そうそう、先ほどの質問1)で今回の走行距離は300km(片道150km)ツアーのほとんどが移動時間という感じです。

また、しばらく走るとさとうきび畑がバナナ畑に変わりました。そして、とあるバナナ園で休憩をすることになりました。
ここでは4種類のバナナの試食ができ、ガイドの超オススメというバナナスムージーを飲むことができます。
お腹の大きいワンちゃん「ミラ」が出迎えてくれました。

最初は4種類のバナナの試食。
さとうバナナや赤いバナナなどいろいろあり、味もさまざま。赤いバナナがおいしく、さとうバナナは名前と違って全然甘くなかったです。
バナナスムージーはどちらかというとバナナオレというか、バナナラテのような風味で話のとおりとてもおいしかったです。
こんなにおいしいバナナの飲み物はなかなかお目にかかることのできない逸品だと思いました。

バナナ畑の木々には袋がかけてあって、ガイドのサージは最初「これらの畑はビニール袋の畑です」なんてウソ話をしていましたが本当のところはバナナの種類ごとに色の違う袋をバナナの実にかけておいて、フルーツバット(こうもり)から守るのだそうです。
こんなに広い畑でその作業をするとは・・・気が遠くなりそうです。

トイレを済ませて、さぁ、出発!
田舎道を爆走し、このツアーの一大イベントの1つ「パロネラパーク」へと向かいました。
ケアンズから100km近くも離れると、何もないド田舎で、たま〜に小さな町もありましたがあまり人の住んでいないようなさびれた町しかありませんでした。

いよいよ、パロネラパークに到着!
ここは、あの宮崎駿作品「天空の城ラピュタ」のモデルになったと言われていて、ひっそりとした雰囲気が醸し出されていました。

入園し、ガイドさんの案内を受けながら中へと進んで行きました。
有名な公園らしく、他のツアー観光客も大勢訪れていました。
予想以上に広い公園で早くも奥さんは疲れてきていました。
それにしても、よくこんなものを手作りで作ったものです。
手作り壁のあちこちには手の跡がびっしりと付いていました。

パロネラパークとは、言葉のごとくパロネラさんの公園という意味なのですが、もともとはパロネラワールドを作るために、城や庭園などを自らの手で作り上げていったのだそうです。
我々観光客は、その朽ち果てた城や庭園、舞踏会場などを思いをはせながら見ていくのです。
確かに、建物の様式やコケがびっしり生えてしまった感じはラピュタそのものだと思いました。

当時はプール替わりだったという池に行きました。
この池には滝が流れ込み、岸辺には一面コケに覆われたテーブルとイスが5セット分ぐらい並んでいて、当時は水遊びやお茶の場として使われていたそうです。
今では、多量のコイ・フナみたいな魚とウナギが群がり、ガイドさんがエサを撒くと餓えているのか、水面をバシャバシャとさせて群がってきました・・・ちょっと不気味な感じもしました。

記念にということでここで写真を撮ってもらっているときに奥さんが青いチョウチョを発見!
おばさんたちも「わーわー」と言って騒いでいました。
このチョウチョは、見ることができれば幸せになれるというほどめったにお目にかかることのできない貴重なものなのです。
それを奥さんが見つけたということは何かいいことが!?

カップルは手をつないで通らなければならないという「Lovers Lane」真っ暗で何も見えない20mぐらいのトンネルを仲間同士で手をつないで懐中電灯で照らしながら進んでいきます。
ガイドさんがその途中で急に止まって天井を照らすと、ななななんと、小さいこうもりたちが10数匹群れて固まっていました。
「触ってみて!」とのガイドさんの言葉に恐る恐る触ってみると、ものすごく柔らかくて温かい感触がありました。

Lovers Laneを手を離すことなく通り抜け、ジャングルのような森を抜けると、あのラピュタの天空の城のモデルになったという場所に到着しました。
これは写真で見ていただかないと何とも言い表しがたいのですが、後ろからラピュタのあの機械兵がゆっくりと歩いてきそうな、まさにラピュタの世界でした。

そこからは自由行動となり、時間的にはそれほど余裕はなかったのですが思い思いの場所へ行き、写真など自由に撮る時間となりました。
我々は他の人たちと別れて、遠くには行かずに来た道をゆっくりと戻ることにしました。
あちこち写真を撮っていると、なんと!デジカメのSDカードがいっぱいになってしまいました・・・写真撮影終了!アゥチ!
(しようがないということで携帯のカメラで写真を撮ることに)

携帯で写真を撮りながら戻り、入り口付近に到着したところであの水辺に注ぎ込む滝上にかかる釣り橋を私だけ渡ってみました。
グラグラと揺れてとても気持ち悪くて真ん中辺りで引き返してきました。

パークの入口に戻り、ここの飼い犬「ミスティちゃん」と戯れていると集合時間となりました。
アボリジニの伝統工芸品という1mぐらいの笛を吹くという体験をし、どんだけ強く息を吹き込んでも全然笛を鳴らすことができませんでした。

思い出深いパロネラパークを後にし、高原をひたすら走り続けてマンガリーフォールズに向かいました。
このツアーはとにかく移動、移動の連続で疲れるツアーです。
(ガイドさんはもっと疲れるでしょう、ドライバー兼ですから)

どんどんと高原から山を登っていくといつの間にか熱帯雨林はなくなり、背の低い草原となりました(標高700mぐらい)。
天気は、1日中曇りでこの山の上まで来ると雲の中に入ってしまい、霧雨で、ケアンズの街中と比べてとても寒くなりました。
ここでまずやることは、野生のワラビー観察です。
時間的にはだんだん暗くなってきて目の悪い私には厳しい状況となってきました。
奥さんは目がいいのでさっそく草原をぴょんぴょん飛び跳ねるワラビーを発見したようです。
他のツアー客も見つけられたみたい・・・私だけがよく見えませんでした。

ワラビーの次はカモノハシ観察。
道端に沼みたいな川みたいなのがあって、そこに野生のカモノハシがあるのだそうです。
しかし、とても臆病でちょっとでも音を立てれば出てこなくなってしまうのだそうです。
ガイドさんを先頭にみんなでそろ〜り歩き回って、水面から顔を出すカモノハシを探し回りました。

でも、どれだけ探しても、待ってみても全然顔を出してくれません。
辺りはもうだいぶ暗くなってきて、寒いし、私は半分あきらめ状態。
すると、ちょっと離れた場所にいたガイドさんに呼ばれ、そっちのほうに行ってみました。
カモノハシが一瞬顔を出したのだそうです。

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