【エゴロジープラザへ...】 最終更新日:2012年04月02日(月) 16時34分
PC・Internet用語集 (総登録数:184) 編集者:トモノリスキー

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パソコンやインターネットに関連する専門用語集です。


 
 数字 

6bone (6ぼーん)

IPv6によるネットワークの接続実験や、現在のインターネットからIPv6によるインターネットへの移行作業のための実験環境として、1996年から運用されているネットワーク。世界規模で運用されており、現在のインターネットの一部ともなっている。すでに42カ国から420以上もの組織が参加している(99年8月末時点)。
また、こうした作業と並行してIPv6を用いた機器開発の促進やネットワークサービスの普及のため、6REN(IPv6Research and Education Networks initiative)やIPv6Forumなどの活動があり、6boneはこうした活動と協力してIPバージョン6の普及を目指している。

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 A 

Abilene

インターネット2のGigaPOP(Gigabit per second Point Of Presence)を接続するために構築されたアカデミックネットワーク。インターネット2プロジェクトの目的に対応するため、次世代ネットワークアプリケーション開発のための安定したサービスを提供する高速ネットワークと、次世代インターネット研究で進められる新しいネットワーク機能の実験のためのネットワークを平行して運用している。

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ASCIIコード (あすきーこーど)

ASA(米国標準協会)が制定したデータ通信用のコード体系で、2進7桁(1バイト)の組合せで128種類のコード体系。米国で作られたためアルファベット、数字、記号類のみで漢字などは含まれない。

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ANK文字 (あんくもじ)

「アンク」文字と読み、JISの8ビットコードで表される文字のこと。ANKとは、Alphabet(アルファベット)、Number(数字)、Kana(かな)の頭文字をとったもの。

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AI(人工知能) (えーあい(じんこうちのう):Artifical Intelligence)

Artifical Intelligenceの略。人間の脳と同じ役割をコンピュータを中心とした機械に持たせようというもの。ワープロでは、辞書へ採用されるケースが多い。

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AGP (えーじーぴー:Accelerated Graphic Port)

インテル社が提唱するグラフィック専用の高速バス。従来は、グラフィックスカード用にはPCIバスを使うパソコンが一般的だったが、AGPの登場により、コストも低くできるという点もあり、多くの製品がAGPを採用するようになった。

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ACPI (えーしーぴーあい:Advanced Configuration and Power Interface)

インテル、マイクロソフト、東芝が共同作業によって策定した規格。オペレーティングシステムによって、CPUはもちろん、コンピュータに接続された各種の周辺回路、機器類の電源状態などを細かくコントロールできる。従来は、ハードウェアに近い部分でAPM(Advanced Power Management)という規格が節電機能を実現していたが、今後は、ACPI規格による制御に移っていくものと思われる。デスクトップパソコンなどでも、この規格を使うことで、ノートパソコンのように、サスペンド(suspend 作業プロセスの実行中に一時的に停止すること)とその復帰により、よりスピーディーな起動が可能となる。サスペンド時には、冷却ファンの騒音などを含め、コンピュータは一切のノイズを出さないため、家庭などに設置されるパソコンでは歓迎されるだろう。もちろん、サスペンド中に、FAXモデムに着信があるといったイベントが起これば、システム全体が目を覚まし、それにこたえる。
ただし、ACPIを最初にサポートしたオペレーティングシステムがWindows98ということもあり、製品の対応状況に関しては落ち着いているとはいえない。現状では、ノートパソコンの省電力機能に関しても、APMを使った方が効率がよいという事例もあり、業界標準として定着するには、まだ少し時間がかかりそうである。

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 B 

bps (びっつぱーせかんど:bits per second)

bits per secondの頭文字をとったもので、ワープロ通信など、通信機能によって送るデータの通信速度の単位。単位秒に送れるビット数を表す。

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BMP形式 (びっとまっぷけいしき)

マイクロソフト社のWindows上で、一般的に使用されているビットマップ形式の画像フォーマット。拡張子は「bmp」。

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 C 

CGI (common gateway interface)

WWWにおいて、時刻や日付によって異なる情報を表示したり、利用者から情報を受け取りそれに応じた情報を表現する場合に用いられるプログラム。情報を提供する計算機(サーバー)上で動作するように作られる。「あなたは何番目の訪問者です」といった表現を作成するためのプログラム。

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CardBus (かーど・ばす)

カード・バス。現在、製品として流通しているPCカードの多くは、高速なデータ転送に対応できない欠点があった。この改善のために登場したのがCardBusである。PCカードスロットに、高速なPCIバスの信号を直接出すことで、高速動作を可能にした。さらに、ZVポートでは、システムバスを使わず、直接グラフィックス・チップやサウンド・チップに転送することで、一層の高速化を狙っている。ZVは、Zoomed Videoの頭文字で、マルチメディアには欠かせないものといえる。

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CAI (かい)

コンピュータを有効に利用した教育や教育システムのこと。

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CE (かすたまえんじにあ:Customer Engineer)

Customer Engineerの略。主にユーザーのためにコンピュータのメンテナンスを行なう人。

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CAD (きゃど:Computer Aided Design)

Computer Aided Designの略で、通常「キャド」と呼ばれる。コンピュータを用いた設計・製図のシステムであるが、単に図面を描くだけではなく製品を作る機械のデータを自動的に作成するものなどがある。

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CPS (きゃらくたーぱーせかんど:Character per second)

Character per secondの略。1秒当たりの印字数を表す印字速度の単位。

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CRTディスプレイ (しーあーるてぃーでぃすぷれい:Cathode Ray Tube Display)

CRTとはCathode Ray Tubeの略。テレビなどで用いられるブラウン管(陰極線管)とほぼ同じもので、電子が当たると光る蛍光面をガラスの内側に塗布した発光面に電子ビームを当てて文字や図形を表示する。パソコンやワープロでは、12〜17インチが主流で、横型、縦型、または両方向が可能なものなどがある。また、モノクロCRTは1個の電子ビームと1色の蛍光体からなり、カラーCRTは発光面にR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色の発光体が塗布されている。
高解像度が得られ入・出力速度が速く、液晶ディスプレイに比べて表示画面が広く作業が行ないやすいという長所があるが、反面、CRTが発光体のため目に悪い影響を与えることや、その構造上、奥行きが必要で容積が大きいこと、高電圧がかかっているため静電気が起こりほこりがつきやすいなどの欠点がある。

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CRTフィルター (しーあーるてぃーふぃるたー)

VDT作業を行なう際にCRTの前に取り付け、人体に影響があるとされる電磁波などを防いだりするためのフィルターのこと。透明なアクリル板にセラミック加工したもの、ナイロン繊維をメッシュ加工したものなどがある。

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CD-R/RWドライブ (しーでぃーあーる/あーるだぶりゅーどらいぶ:CD-R/RW drive)

CD−Rドライブは、書き込み可能なCDレコーダブルメディアを扱い、CDと同様に扱うことのできるメディアを作成できる。データを記録できるのは1度だけで、書き換えはできないが、空エリアに追記することはできる。一方、CD−RWドライブは、何度でも記録消去のできるCDリライタブルメディアが使える。最近は、両用ドライブが一般的になりつつある。約650MBのデータを保存できる廉価なメディアとして、メーカー製のパソコンに標準装備されつつある。

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CD-ROMドライブ (しーでぃーろむどらいぶ:CD-ROM drive)

CD−ROMは、オーディオ用のコンパクトディスクと同じものに、コンピュータで読み込めるデータを記録したもので、約650MB、つまり、フロッピーディスク500枚近い容量を1枚のディスクに収録することができる。サイズが大きくなりがちな画像や音声、動画などのデータが含まれるマルチメディアタイトルは、ほとんどの場合CD−ROMで供給されている。また、昨今の多機能ビジネスソフトなども、その肥大化に伴ないCD−ROMで供給されるものが増えてきた。それを読み込むための機器が、CD−ROMドライブである。現在は、20倍速以上の製品が一般的で、各社のパソコンに搭載されている。これは、オーディオ用のコンパクトディスクを再生する際のスピードに対する倍速で、それだけデータを読み取る速度が高速になる。透明の保護層の下のアルミニウム層に、プレスによってミクロン単位のくぼみがらせん状に記録されており、このくぼみにレーザー光を当て、反射した光を読み取ることによりデジタルデータとして判断をする。
メディアとしてのCD−ROMは、今後、さらに大容量のDVD−ROMと置き換わっていくことが予想されているが、CD−ROMはDVD−ROMドライブでも再生が可能であり、廉価なメディアとして使い続けられるであろう。

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CPU (しーぴーゆー:Central Processing Unit)

Central Processing Unitの略。コンピュータやワープロの中枢となる部分であり、頭脳と言える。キーボードやプリンタなどの周辺機器を制御したり、計算や判断などを行なう。処理速度は、クロック周波数という単位で表現され、MHz(メガヘルツ)が単位となる。
クロック周波数とは、コンピュータが動作する際の一定の基本的なテンポの周波数。高いほど処理速度は速くなる。

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 D 

DTP機能 (でぃーてぃーぴーきのう:Desk Top Publishing)

DTPとは、Desk Top Publishing(デスクトップパブリッシング)の略。一般的にパソコンと高品位のプリンタを用い、1つの机で原稿の作成から、見出し、イラストや図表などの割り付け、印刷までを行なうことをいう。

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DVD (でぃーぶいでぃー:Digital Video(Versatile) Disk)

Digital Video(Versatile) Diskの略。当初はデジタル・ビデオ・ディスクと呼ばれたが、最近は多目的に利用されることから、デジタル・バーサタイル・ディスクと総称して呼ばれることが多くなっている。DVDには読み出し専用のDVD-ROM、書き換え可能なDVD-RAM、追記型のDVD-Rの3種類があり、直径12cmのCDサイズでありながら大容量の記憶容量を持つ。光記憶容量はディスクの構造によって最大で17GB。高画質画像の収録が可能であり、次世代映像記録メディアとして期待されている。

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DVDドライブ (でぃーぶいでぃーどらいぶ:DVD drive)

DVD(Digital Versatile Disc)は現行のCDに比べ、見かけは同じながら、約7倍に相当する4.7GBのデータを記録できる新世代メディア。レーザーディスクに代わる映像供給メディアとしても、家庭用DVDプレーヤーの普及などで市民権を得つつある。2層記録や両面記録などの規格もあり、8.5GB、9.4GBといった記録容量も実現できる。
パソコン用のCD−ROMドライブも、次第にDVD−ROMドライブへの移行が進んでいるが、書き換え可能なDVDタイプのメディアの規格が乱立気味で、どの規格が主流として残るのかは予断を許さない。

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dpi (どっとぱーいんち:dots per inch)

dots per inchの頭文字をとったもので解像度を表す単位。1インチ当たりに表示、または印字可能なドット数を示しており、ページプリンタの印字品質はdpiを用いて表すことが多い。

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 E 

ELディスプレイ (いーえるでぃすぷれい:Electro Luminescence Display)

ELとはElectro Luminescenceの略で、電圧をかけると光る物質(硫化亜鉛など)を薄い膜にしてガラス板につけたディスプレイ。

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Eスクウェア・プロジェクト (いーすくうぇあ・ぷろじぇくと)

1994年に実施された「100校プロジェクト」では、インターネットへの接続環境を約100校の学校に導入し、学校教育におけるインターネットの有効性、可能性を実証している。「Eスクウェア・プロジェクト」では、この100校プロジェクトで得たノウハウや成果の普及を図り、これからインターネットへの接続を計画している学校を支援する。合わせて、ネットワークを通じて自由に参加し、協力し合える場を提供するとともに、情報技術などを活用した先進的な教育手法の実証を行なう。また、民間が実施する「こねっと・プラン」や「メディアキッズ」などの教育情報化プロジェクトとも連携を図る。
全国の公立学校約4万校へのインターネット接続計画が2001年度末をめどに進められており、今後はインターネット接続校が増大する予定である。政府が推進するバーチャル・エージェンシーの「教育情報化プロジェクト」においても、教育の情報化は日本の教育における最重要課題と位置付けている。

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 F 

FAQ (えふえーきゅー:Frequently Asked Questions)

インターネットで生まれた用語で、ホームページなどでよく見られる、よく質問される項目と回答をまとめたファイル。

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FAXモデム (ふぁっくすもでむ)

パソコンから直接FAXを送受信することができるモデム。作成した文書をプリンタで出力することなく、高品質なFAXを直接送ることができる。

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 G 

GIF (じふ)

コンピュータで描いた画像やファイルに読み込んだ画像を保存する、標準的な画像フォーマット。JPEG形式と同じカラー静止画像の圧縮方式の1つで拡張子に「gif」がつく。

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 H 

HTML (えいちてぃーえむえる:Hyper Text Markup Language)

wwwで扱われる情報を表現するために用いられる言語。文章の構造を記述するために設計されたSGML(Standard Generalized Markup Language)を基本としている。文字情報だけでなく、音声や画像、動画などを組み込むとともに、他の情報へのリンクを記述することができるようになっている。また、最近のバージョンでは表や入力フォームといったさまざまな拡張がなされており、より高度な情報が表現できるようになってきている。

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 I 

ISO (あいえすおー:International Organization for Standardization)

International Organization for Standardizationの略で国際標準化機構のこと。1947年に設立された、工業規格の国際的統一などを目的とした国際団体で、各国の標準化組織が参加している。日本は1952年に加入した。ISOの国際標準の制定・改訂は、各専門委員会(TC)が担当し、規格案は草案(WD)、原案(DP)、国際規格案(DIS)の過程を経て国際規格(IS)になる。

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ISOコード (あいえすおー(あいそ・いそ)こーど)

ISO(国際標準化機構)が標準化した情報処理用のコード体系で、ASCIIコードをベースにした、各国の文字体系を表現できる仕様になっている。ASCIIコードが7ビットのコード体系を持つことから、ISO7単位コードと呼ばれる。

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ISDN (あいえすでぃーえぬ:Integrated Services Digital Network)

Integrated Services Digital Networkの略。総合サービス統合デジタル通信網。TSS(電気通信標準化セクタ、旧CCITT=国際電信電話諮問委員会)が標準化している、普通のデータだけでなく、音声や画像などの情報も全てデジタル信号化して伝送するネットワークのこと。ISDNには、64kbpsを基本速度とするN-ISDN(Narrow ISDN)と、この発展形態として標準化が進行中のB-ISDNがある。特徴として、@1回線で2回線分の通信が可能、A通信速度が速い(2回線使用で最高128kbpsの転送スピードがある)、Bエラーが少ない、などがある。

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I/O (あいおー:Input/Output)

Input/Output(アイオー)の略で、データの入出力のこと。一般にはCPUから見たデータの入出力を指し、コンピュータやワープロのCPUと外部記憶装置やCRTなど周辺機器とのやり取りをいう。

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IC (あいしー:Integrated Circuit)

集積回路のことで、Integrated Circuitの略。複数の回路素子を数ミリ四方の基盤(チップ)に集積し、電子回路が構成されている。パソコンやワープロの内部記憶(半導体メモリ)やICカードなどに利用されている。

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ICカード (あいしーかーど:Integrated Circuit Card)

ICメモリを内蔵したカード型の外部記憶装置。メモリだけのものとマイクロプロセッサを組み込んだものがある。それ自体に情報処理機能を持ち、多様な機能を搭載することができる。

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IEEE1394 (あいとりぷるいー1394:Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)

高速なデータ転送が必要な機器をパソコンに接続するためのバス規格で、IEEE(アメリカ電気電子学会)が制定したもの。転送速度は100M/200M/400Mbpsの3種類があるが、さらに高速な規格の制定作業も進んでいる。デジタルビデオカメラに装備されているDV端子が、iLink端子として、すでにこの規格を先取りしているが、パソコン側がIEEE1394をサポートすることで、大量で高速なデータ転送が必要なデジタルビデを編集などの作業が快適に行なえるようになる。

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IPアドレス (あいぴーあどれす:internet protocol address)

インターネット・プロトコルにおける計算機の識別番号。言い換えれば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルによるネットワークで使用される、送信先・送信元を特定するためのアドレスのこと。32bitの整数が用いられ、通常「.(ピリオド)」で区切られた4つの数字で表現される。例えば、「130.153.8.7」は、16進数で82990807という32bitの整数を示している。

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IPバージョン6(IPv6) (あいぴーばーじょん6:IP version 6)

インターネットの爆発的な広がりによって、インターネット上の計算機を識別するために用いられるIPアドレス(32bit)が不足してきた。また現在のIP(バージョン4)は、設計が古いため高速ネットワークの利用、リアルタイム通信機能、マルチキャスト通信、セキュリティー、移動型計算機に対する支援など現在では必要とされる機能が不十分である。そこで、これらの問題を解決するために、IPが新たに設計され、それに移行する作業が進められている。これが、IPバージョン6である。
IPバージョン6では、IPアドレスを128bitとするとともに、セキュリティーや高速ネットワークへの対応など前述の問題を解決するためのさまざまな機能強化がなされている。また、将来拡張が容易なように機能追加をオプションという形式で行なえるようにしている。

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iMac (あいまっく)

アップルコンピュータが1998年8月に出荷を開始したコンシューマー向けのマッキントッシュ。インターネット時代のパーソナルコンピュータという位置づけとなっている。1億ドルのキャンペーン費用をかけ、アメリカでは1299ドル、日本では17万8000円という市場価格でセンセーショナルに登場、同社のシェア奪回に大きく貢献した。現行モデルでは、さらに価格が引き下げられている。5色が用意されたスケルトンボディーのデザインや、フロッピーディスクドライブを持たないシンプルな基本設計が人気を呼び、WindowsPCの周辺機器市場にまで、スケルトンデザインが浸透していった。さらに、99年には、ノート型のiBookも発売されている。

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 J 

JPEG/MPEG (じぇいぺぐ/えむぺぐ:joint photographic expert group / motion picture expert group)

マルチメディアで用いられる音声や画像などの情報は、文字だけで表現される情報に比較して非常にデータ量が多いため、そのデータ量の圧縮マルチメディアシステムでの課題である。現在、画像については、静止画を対象としたJPEG、動画を対象としたMPEGと呼ばれる方式が提案されている。
JPEG、MPEGの名称は、それぞれの技術委員会の呼称を規格名として用いている。これらの圧縮方式は、不可逆圧縮と呼ばれる方式で元の状態への完全な復元はできないが、高い圧縮率を得ることができる。画像情報では、完全な復元を行なわなくても人間の認識にはとらえられない程度の損失に抑えることが可能である。
動画を圧縮するMPEGには、ビデオCDで用いられており転送速度として約1.5Mbpsを必要とするMPEG-1、DVDに採用され、より高画質な圧縮も可能なMPEG-2、移動体通信での利用を考慮し、遅い通信回線でも利用可能なMPEG-4の3種類の規格が用意されている。また、MPEG-7と呼ばれるデータ形式の検討が進められており、タイトルや解説などビデオを含むマルチメディア情報に関する付加情報の形式の策定が行なわれている。
これを用いることで、これまでテキスト情報にのみ可能であった情報検索機能をマルチメディア情報にまで拡張することができるようになる。

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JISキーボード (じすきーぼーど)

JISが『情報処理系けん盤配列X6002』として規定している配列を採用したパソコン・ワープロを問わず、最も普及しているキーボード。かなが4段に配列されている、文字の使用頻度と指の分担が適切でないなどの理由から、かなキーのタッチタイピングには向いていないと言われる。

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Java言語 (じゃばげんご)

通常のWWWブラウザでは、受け取った情報の表示形式はあらかじめ決められているが、C++言語を元に設計されたJava言語で記述されたプログラム(アプレットと呼ばれる)をブラウザに送ることで、その動作を柔軟に変更できるようにしたブラウザが登場している。これらのブラウザは、単にWWWで提供される情報を表示するだけでなく、アプレットで記述されたアプリケーションプログラムを必要に応じて実行することができるようになり、次世代インターネットの基盤技術として注目されている。

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 L 

LSI (えるえすあい:Large Scale Integration)

Large Scale Integrationの略で大規模集積回路のこと。トランジスタ1,000個分以上に相当する論理回路を数ミリの基板(チップ)に集積したもの。
マイクロプロセッサは1個または数個のLSIに集積したCPU(中央演算処理装置)。

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LAN (らん:Local Area Network)

Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)の略で、通常「ラン」と呼ばれる。「資源の共有」を目的とした比較的小さな区域内、基本的には同一敷地内で専用回線を張り巡らしたコンピュータネットワークをいう。接続形態には、バス型、リング型、スター型などがある。構内情報通信網、地域内情報通信網、あるいは企業内統合通信網などと訳される。

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Linux (りなっくす/りぬっくす:Linux)

フィンランドのライナス・トーヴァルド氏(Linus B. Torvalds)が、学生時代に、PC用にゼロから開発したMINIX互換のパソコン用OS。手本にしたMINIXは教育用に作られたUNIX互換のパソコン用OSで、結果的に、Linuxは、UNIX互換のパソコン用OSとして、飛躍的な普及を果たすことになった。最初の版は1991年10月のリリースで、無料であることやソースが公開されていることから広く普及し、多くのプログラマーが手を加えていった。現在は、WindowsやUNIX対抗をアピールする基本ソフトの担い手として注目を集めるまでに成長した。ソフトウェア、ハードウェア各社も、その勢いを無視することができず、自社製品でLinuxをサポートすることを表明する動きが高まっている。「リナックス」とか「リヌックス」などと読まれる。

→UNIX

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LED方式 (れっどほうしき:Light Emitting Diode)

LEDとはLight Emitting Diodeの略で、発光ダイオードのこと。この発光ダイオードを光源にしたプリンタがLEDプリンタで、小型化が容易という長所があるが温度により不安定になるなどの欠点があり、現在は普及していない。
発光ダイオードは電圧をかけると光り出す半導体で、光通信などでも利用されている。発光部分の面積を大きくすることは難しいが、低電圧で動作するため電子機器の表示灯に広く使用されている。

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 M 

MIME (えむあいえむいー:Multi-purpose Internet Mail Extention)

もともと電子メールは、文字による情報のみを伝達することを前提に設計されていたが、マルチメディア技術の進歩により、音声や画像、動画などを電子メールで交換する必然性が生じてきた。MIMEは、こうした文字情報以外の情報を電子メールで伝達するための形式を規定している。これにより文字情報だけでなく、声や地図、ビデオなどが混在したメッセージを電子メールで送ることができるようになった。

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MS-DOS (えむえすーどす)

米国マイクロソフト社が発表したパソコン用のOS。ワープロでも、MS-DOSを採用してパソコン用ソフトが使えるものや文書をMS-DOSのテキストファイルに変換できるもの、そのまま使用できる機種がある。また、ワープロ間やパソコンとのデータの交換のためにMS-DOSを利用する場合がある。

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MP3 (えむぴー3:MPEG1/Audio Layer3)

圧縮のCDレベルの音声(44.1KHz 16bitステレオ)に比べて約10分の1のデータサイズまで圧縮することができる。インターネット上での音楽情報の流通において大きな役割を果たしている。また、ダウンロードした音楽データをメモリ上に格納し再生を可能とした携帯型デジタルプレーヤーも多数登場してきており、音楽産業へ大きな影響を与えつつある。
しかし、違法に作成されたデータが流通するなど、著作権の問題も発生しており、正しく音楽情報が流通するための仕組みと法律の整備が急がれている。

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MPU (えむぴーゆー:Micro Processing Unit)

Micro Processing Unitの略。マイクロプロセッサのこと。コンピュータの基本処理装置の機能を1個のLSIに搭載したもので、パーソナルコンピュータの用語ではCPUとMPUは厳密に区別されずに使用されることが多い。

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MPEG4 (えむぺぐ4:moving picture experts group 4)

MPEG4は、デジタル時代のさまざまな情報伝送において重要な動画像の圧縮のために、ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)が連携して規格化を進めている。国際標準符号化方式MPEGの1つである。これは、すでに規格が制定されているMPEGファミリーのMPEG1(ビデオCD等の民生品に適用。伝送速度:1.5MB/秒、1993年制定)、MPEG2(デジタル衛星放送等の高品質画像圧縮方式。伝送速度:数M〜数十MB/秒、95年制定)とは異なり、低い伝送速度で高品質な情報を伝送するTV電話や移動体通信、マルチメディア情報を扱うインターネット等における対応を目指して93年から国際標準化作業が進められている。現在は、99年のバージョン1、2000年にはバージョン2の規格化を目指して審議が進められている。MPEG4は、MPEG1やMPEG2がTVの1フレームや1フィールドを単位に情報圧縮が行なわれるのに対し、動画や音声、CG等の合成画像やアニメーションをそれぞれAVオブジェクトとして扱い、そのオブジェクトに対して最適な符号化を行なう、オブジェクト符号化方式を採用している。この符号化によれば、背景画像と組み合わせたCGキャラクターや周辺のCG物体、また効果用の音声情報などで構成される1つのシーンが、ツリー構造を持つシーングラフとして記述される。このグラフの各ノードには、各オブジェクトの属性(色、形状など)や空間的な位置関係等が割り当てられる。単独あるいはグループ化されたAVオブジェクトを現すシーングラフは、属性等の追加・更新ができるため、一般的家庭の受信機では、視点を自由に移動してみたり、インタラクティブなオブジェクト操作の実現が可能となる。このシーンは、これまで、三次元CG仮想空間をインターネット上で生成する、国際標準として実績を重ねているVRML97の仕様をベースにして拡張したBIFS(Binary Format for Scenes)により記述できる。規格化がほぼ完了しているMPEG4ビデオについては、CCD固体撮像素子で撮影した動画をMPEG4のコーデック(符号化/複合化)で圧縮したデータを小型のメモリカードに記録可能な製品が市販され、また、財団法人「高度映像情報センター(AVCC:Advanced Visual Communication Center)」による、MPEG4ビデオを使用したインターネット生中継も実施されている。

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MPEG7 (えむぺぐ7:moving picture experts group 7)

MPEG7は、公式名称が「マルチメディア・コンテンツの記述インターフェース Multimedia Contents Description Interface」と呼ばれているように、MPEG4などによるコンテンツに含まれる映像や音声などのマルチメディア情報を、高速かつ効率的に検索するための標準的な記述法(XMLなど)の標準化を目的として、1996年に作業が開始された。したがって、映像・音声の圧縮符号化の標準化が目的である、これまでのMPEGファミリー(MPEG1,2,4)とは大きく異なる目的を持つ。MPEG7の特徴としては、オブジェクトの形状や大きさ・表面の色などに加えて、「大理石の机の上に置いてあったノートが風でめくれる」のような高レベルの抽象的な記述による、検索に有効な情報の検討が行なわれている。MPEG7は、インターネットやデジタル放送などを通じて、家庭の受信端末へ転送・蓄積されるであろう大量の情報を管理するのに大きな役割を果たすものと期待されている。この標準化のスケジュールとしては、99年末にドラフト版が完成し、その後の審議を経て、最終的な国際規格が2001年9月をめどに制定される予定である。

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 N 

NGI (えぬじーあい:Next Generation Internet)

アメリカ政府による次世代インターネット研究プロジェクト。1996年にクリントン大統領により発表された。超高速で高性能なインターネット技術確立とともに、その上でのさまざまな人間の活動の支援を可能とするアプリケーションの開発を目指している。例えば、遠隔医療、天気予報、図書館、博物館などが上げられる。

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 O 

OA (おーえー:Office Automation)

Office Automation(オフィスオートメーション)の略。機械化による事務処理の効率化という意味を持つ。

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OS (おーえす:Operating System)

基本ソフトのことでOperating System(オペレーティング・システム)の略。コンピュータのハードウェア及びソフトウェアを有効に利用するため、総合的に制御・管理を行なうソフトウェアのこと。コンピュータを動かすための必要最低限のプログラムであり、OSがなければ、パソコンなどでアプリケーション・ソフトを使用することができない。

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OCR (おーしーあーる:Optical Character Reader)

光学式文字読み取り装置のことで、Optical Character Readerの略。手書きの文字や、印刷した文字に光を当てることにより、その反射光の濃淡を解読して文字を読み取り入力する装置。

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 P 

PIM (ぴーあいえむ:Personal Infomation Manager)

住所録やスケジュール管理など、個人が自分のために扱う情報を、効率よく処理することのできるアプリケーション群。実際には、1つのパッケージソフトに、こうした機能が共存していることが多い。だれかに電話をするためだけに、巨大な業務用データベースをオープンするのは非効率的である。ちょうど、システム手帳のような小回りのきく情報管理ツールとしてPIMを位置付けることができる。電子手帳やノートパソコンで使われることが多い。オフィスなどで利用する場合には、ネットワークを使って会議の予定を参加者全員のデータ追加できるものもある。ソフトウェアを立ち上げると、自動的に今日のスケジュールをまとめてくれ、また1か月単位や1週単位でスケジュールを概観することもできる。会議などの予定やだれかに電話をしなければならないときなどのやるべきことまとめた、TO DOリストと、その相手の電話番号が入力された電話帳を連動させるコンタクトマネージメントなどの機能は、PIMならではの機能。また、家計簿や年賀状のあて名印刷ソフトなども、このジャンルに含まれると考えてよい。

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PCカード (ぴーしーかーど:PC card)

日本電子工業振興協会(JEIDA)によるメモリーカード規格を受け、アメリカにおいてもPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)が発足した。両者は共同で規格化を進め、1990年のPCMCIA1.0(JEIDA4.0)、引き続き91年には、PCMCIA2.0(JEIDA4.1)が策定された。92年には、PCMCIA2.01が策定され、ATA規格や、TypeVの仕様などが決められた。93年のPCMCIA2.1(JEIDA4.2)の発表以前は、PCMCIAカードと呼ぶことが多かったが、これ以降はPCカードと呼ぶようになった。
PCカードは、85.6mm×54.0mmのクレジットカードサイズで、厚さの違いによってTypeT(3.3mm)、TypeU(5.0mm)、TypeV(10.5mm)の3種類に分類される。上位規格のPCカードが利用できる装置では、下位規格のPCカードも利用できる。95年、PCMCIAとJEIDAにより、PCカードの本命ともいうべき規格が発表され、32ビットの高速インターフェースであるCardBusや、3.3V駆動、パワー・マネジメントへの対応、DMA機能の追加やマルチファンクション・カード(1枚で複数の機能を持つPCカード)への対応などが実現された。そして、96年7月、PCカードの拡張規格として、ZVポートの仕様が決定された。

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PCデザインガイド (ぴーしーでざいんがいど)

インテルとマイクロソフトによって公表されるパソコンのハードウェアデザインに関する規格。現段階では、PC99が最新版で、現在は、次版のPC2001が、2000年7月の正式公開に向けてドラフトの検討が進められている。PCメーカーは、この規格に準拠した製品を設計製造して出荷する。PC97以降は、マイクロソフトのオペレーティングシステムであるWindows98、およびWindows2000を快適に利用できるハードウェア構成を、コンシューマーPC、オフィスPC、ワークステーションPC、エンターテインメントPC、モバイルPCなどの分野ごとに、機器の設計に関する要件として規定してきた。

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PDA/ウェアラブルコンピュータ (ぴーでぃーえー/うぇあらぶるこんぴゅーた:Personal Digital Assistant : wearable PC)

個人の情報処理をするための携帯端末。腕時計型のものや、携帯電話、PHS電話一体型のものなど、さまざまな形態のものがあり、スケジュール管理、備忘録、メモ帳、住所録などの情報を扱う。多くはパソコンと異なる基本設計を持つ機器だが、IBMのウェアラブルコンピュータのように、パソコンそのものを身にまとえるようにした製品の開発も進められている。また、通信機能を搭載することで、インターネットに接続し、電子メールの送受信やWebページの参照が可能になっているものもある。パソコンを持ち歩くよりも、ずっと手軽という点で重宝するユーザーは多い。WindowsCEは、こうした端末用のWindowsであるといえる。WindowsCE機はマイクロソフトからOEM供給を受けた各社がさまざまな形態の機器を出荷しているほか、独自の基本設計を持つシャープのザウルスや、IBMのWorkPadなども多くのユーザの支持を集めている製品である。

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PDS (ぴーでぃーえす:Public Domain Software)

Public Domain Softwareの略。著作権を主張しないソフトフェア(プログラム)のこと。作者の意思でプログラムを公開し、営利目的の利用は禁止されているが、他人が個人でそのまま、もしくは変更して自由に使用することを許可しているものをいう。

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PDF (ぴーでぃーえふ:Portable Document Format)

アドビシステムズが提唱するデータ形式で、パソコンの機種や作成したアプリケーションの違いを意識することなく、印刷イメージをそのまま電子の紙として配布することを目的に開発されたフォーマット。作成や閲覧は同社製アプリケーションのAcrobatを使って行なう。最新版では、フォントの埋め込みなどもサポートされ、ますます汎用性の高いPDFを作成できるようになった。
閲覧専用のAcrobat Readerは無償で配布され、インターネットでの文書配布や、印刷、デザインの現場における電子送稿の手段として広く利用されている。

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proxyサーバー (ぷろくしさーばー:proxy server)

wwwを利用する場合、基本的に情報は1ヵ所にしか用意されておらず、人気の高い情報を提供する計算機は常に過負荷の状態となる可能性が高い。そこで、1度アクセスされた情報は他の人も利用するであろうという予測のもとに、利用者の近くに情報を蓄えることで、負荷の分散を図るとともに、限られた回線容量を有効に利用する方法が用いられている。この情報を蓄積するサーバーがproxyサーバーである。
最近では、単にアクセスされた情報を蓄積しておくだけでなく、利用者はそれに関連した情報もすぐにアクセスするであろうことを予測し、関連する情報もあらかじめ蓄積しておくプリキャッシュ機能を有するproxyサーバーも登場してきている。

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POS (ぽす:Point of Sales)

Point of Salesの略で、販売時点情報管理のこと。代表的な利用例として、商品のバーコードをバーコードリーダーで読み込み、コンピュータと連動させて商品管理を行なうなどがある。

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 Q 

QWERTY配列 (くわてぃーはいれつ)

JISキーボードをはじめ、ほとんどのキーボードで採用されている英数字の配列。キーボードの上から2段目が「QWERTY」と並んでいることからこう呼ばれている。なお、英文タイプライターもこの配列である。

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 R 

RAM (らむ:Random Access Memory)

Random Access Memoryの略。情報の書き込み、読み出しの両方が可能なメモリ。読み書きが高速で行なえるが、電源を切ると内容が消えてしまう。主に作成中の文書などを一時的に記憶させるために使用される。

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ROM (ろむ:Read Only Memory)

Read Only Memoryの略。読み出し専用のメモリ。新たに情報は書き込めないが、電源を切っても内容は消えない。ワープロを動かすプログラムや漢字コードのように書き換えては問題がある情報を記憶させるために使用する。

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 S 

SE (しすてむえんじにあ(えすいー):System Engineer)

「System Engineer」の略。コンピュータ化を目指す業務の分析を行ない、どのようなシステムを構築(システム設計)するかを考える人のこと。

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STAR TAP (すたーたっぷ:Science Technology And Research Transit Access Point)

NSF(National Science Foundation 全米科学財団)の資金によって運用されている高速次世代インターネットを相互接続するためのインフラストラクチャー。インターネット2やvBNSなどアメリカ国内のネットワークだけでなく、APAN(Asia-Pacific Advanced Network)やCAnet3(Canadian Network for the Advancement of Research)など国際的なネットワークも接続されている。

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SOHO (そーほー:Small Office Home Office)

インタネット普及は、勤労者の就業形態にも変化を及ぼしている。中でも注目を集めているのが、ネットワークに接続した情報機器を駆使して、自宅や小規模なオフィスで仕事をする新しいワークスタイルSOHOである。データ送受信技術の発展により、文字情報だけでなく画像や音声、プログラムなどのデータ伝送が容易になったことから、幅広い事業分野でSOHOの利用が拡大。在宅勤務の普及が進むアメリカでは、すでに3000万人以上がSOHOで働いているとされている。企業が活用するサテライトオフィスや在宅勤務のもたらすメリットには、通勤時間の短縮、オフィス運営のコストの低減、業務効率の向上などがある。一方、個人事業主やベンチャー企業家は、インターネットを営業活動から打ち合わせ、資料の受け渡し、納品など多彩な用途に活用し、少ない予算で大きな効果をあげている。最近では、売上金の回収や営業代行などSOHOを支援するビジネスも登場。SOHO支援に乗り出す自治体も出てきていることから、今後SOHO利用者はますます拡大していくことが期待されている。

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 T 

TCP/IP (てぃーしーぴー/あいぴー:Transmission Control Protocol/Internet Protocol)

「Transmission Control Protocol/Internet Protocol」の略。ネットワークプロトコルで、TCPとIPの2つのプロトコルを組み合わせたもの。

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 U 

URL (ゆーあーるえる:uniform resource locator)

インターネット上に存在するさまざまな情報(リソース)に付けられた統一的な名前。wwwでは情報にアクセスするために、このURLを用いて指定する。基本的に、「アクセス手段://ホスト名/パス名」という形式をしている。アクセス手段は、情報にアクセスする際の手順を示すものであり、通常はhttp(Hyper Text transfer Protocol)が用いられる。ホスト名は、情報がある計算機の名前、パス名はその計算機内での情報が格納されている場所を示す。このようにアクセス手段を示すようにすることで、wwwブラウザはwwwで提供される情報だけでなくさまざまな形式の情報にアクセスできるようになっている。

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USB (ユーエスビー:Universal Serial Bus)

データ転送が低速でもかまわない種類の周辺機器をパソコンに接続するためのバス規格。Windows98によって正式にサポートされたり、iMacを皮切りにマッキントッシュが採用したことで、飛躍的に普及した。PCカードと同様に、電源を入れたままのホットプラグ(hot plug コンピュータの電源を入れたままで、周辺機器を接続するだけでシステムの設定を自動的に行なえること)が可能で、プラグ・アンド・プレイによって、必要なソフトウェアなどが読み込まれる。従来、シリアルポート、パラレルポートといったバスを使って接続してきた周辺機器は、順次、USB接続に置き換わることが予測されている。現状でも、キーボード、ポインティング・デバイス、モデム、イメージスキャナー、デジタル・カメラなど、さまざまな種類の機器が発売されている。また、より高速な転送速度をサポートするUSB2.0規格も策定中で、想定される接続機器のバリエーションはさらに広がるに違いない。

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 V 

VAN (ばん:Value Added Network)

付加価値通信網のことで、「Value Added Network」の略。主にパソコン間の通信を可能にする通信サービスネットワークをいう。

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VRML (ぶいあーるえむえる:virtual reality modeling language)

CG物体などを配置した三次元の仮想空間(cyber space サイバースペース)を、インターネット上で生成するための言語仕様のこと。このVRMLで記述された三次元仮想空間はVRMLブラウザと呼ばれる閲覧表示用ソフトウェアで見ることができる。すなわち、ある仮想空間に好みに応じた樹木やショッピング街などを自由に配置しながら理想的な都市を建設したり、現実では見ることができないマクロからミクロの世界を、インターネットを通じて個人のコンピュータ端末上で体験することができる。
その技術的な仕組みは、まず、世界中に存在するWWW(world wide web インターネット情報検索システム)サーバに、さまざまな三次元CG物体や光源などをVRMLで記述することにより仮想空間を生成する。さらに、その空間をVRMLブラウザにより表示したり、その中に三次元CG物体に埋め込まれているURL(uniformed resource locator インターネット上の情報資源の格納場所)を芋づる式にたどることにより、他のWWWサーバ内の動画像・音声を始めとする多種多様な情報資源の相互参照が可能となる。1996年7月に発表されたVRML2.0は、その翌年の12月にISO(国際標準化機構)により国際標準規格VRML97として制定された。その後、VRML97が、MPEG4システムにおけるシーン記述の基本仕様となるなど、ネットワーク上の情報伝達において重要な役割を果たしつつある。

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VDT作業 (ぶいでぃーてぃーさぎょう:Visual(Video) Display Terminal)

VDTは、「Visual(Video) Display Terminal」の略で、視覚情報を伝達する端末機を指し、ワープロやパソコンのディスプレイ画面がこれに当たる。つまり、VDT作業とは、ディスプレイ画面を見ながら行なう入力・編集などの作業の総称である。VDT作業の形態としては、専任者が操作するクローズ形態、セミクローズ形態、専任者を置かず誰でもが操作できるオープン形態、セミオープン形態などがあり、オープン形態が望ましいといわれている。また、労働省(当時)では昭和63年に「VDT労働省暫定基準」を制定し、作業の時間・環境、健康管理のあり方について基準を定めている。その主な注意点としては、@連続した作業は1時間を超えないようにし、次の連続作業までに10分から15分程度の休憩を取る、A作業を行なう部屋全体は明るい方が良いが、目の保護のために画面(画面上は100〜500ルクスがよい)には直接光が当たらないような採光を考え、換気にも注意する、B椅子や机の高さ、またキーボードの位置などが、オペレーターに合わせて調節できるものが良い、などがある。また、オペレーターの姿勢として望ましい形としては、@深く椅子に腰掛けて背もたれに背を十分当てる、Aキーボードに手を置いた時、上腕と前腕の角度が90度またはそれ以上になるようにする、Bディスプレイ画面の上端が目の位置より下になるようにし、目から画面までは40cm以上の間隔を開ける、などがある。

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vBNS (ぶいびーえぬえす:very high speed Backbone Network Service)

1995年より開始されたNSF(National Science Foundation 全米科学財団)による超高速/超性能ネットワーク研究プロジェクト。全米のスーパーコンピュータセンターを接続するNSFNETの後継として企画された。実際のネットワーク運用はMCIが行なっている。アメリカ国内をGbpsクラスの通信回線(OC−48と呼ばれる2.4Gbpsの回線が用いられている)で接続し、大量のデータがやり取りされるネットワークにおける技術、応用の研究開発を行なっている。
例えば、全米に分散されvBNSに接続されている計算機群を並列に協調動作させ、1台の計算機では処理が困難な大規模情報処理を行なう実験などが進められている。

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 W 

WYSIWYG (うぃじぃうぃぐ:What you see what you get)

What You See Is What You Getの頭文字。グラフィックス、書体のデザイン、文字のサイズなど、画面上で見ているそのままを印刷時に得られることをいう。ただし、画面上の10mmが、印字した紙の上でも10mmになるかどうかは解像度やディスプレイのサイズなどに影響されるため、現行のWindowsなどは、厳密な意味でのWYSIWYGとは言えない。

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Windows98 (うぃんどうず98)

マイクロソフト社が1998年6月25日に発売した最新版のWindows。日本語版はその1か月後、7月25日に発売された。95年に発売されたWindows95のマイナーアップデート版で、インターネットとの緻密な統合や、新しい周辺規格への対応が特徴となっている。また、99年夏には、Windows98 Second Editionが登場、不具合の修正や、新機能の追加が行われている。
さらに、マイクロソフトは1999年内の完成を目指しWindows2000の開発を進め、現行のWindowsNTの後継OSとして出荷する方針を表明している。Windows98は、2000年にその後継として、現在、コードネーム「Millenium」として開発されているコンシューマー向けOSに引き継がれたあと、Windows2000ベースのOSに生まれ変わることになっている。

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WindowsCE (うぃんどうずしーいー)

H/PC(ハンドヘルドPC ノートパソコンよりさらに小型で電子手帳サイズのものを指すことが多い)やP/PC(パームサイズPC)用に開発されたWindows。少ないメモリーで動作するように工夫されている。また、さまざまなCPUで利用できることも大きな特徴。1996年秋に発表され、その1年後には、大幅にパフォーマンスを向上させた2.0にバージョンアップ、現行では、第3世代のWindowsCEである、WindowsCE Handheld PC Professional Edition(H/PC Pro)が出荷され、各社のH/PCに採用されている。日本語版搭載のH/PCは、カシオ、日立製作所、NEC、HP、コンパックなどから発売されている。PCにおけるWindowsと似た操作方法が特徴で、今後は、テレビやカーナビなどにも採用されていく。

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www (わーるど・わいど・うぇぶ:world wide web)

ネットワーク上に離散するさまざまな情報を、誰もがアクセスできる情報として公開するためのメカニズム。スイスにあるCERN(European Laboratory for Particle Physics)が始めたもので、たちまち世界中に広まった。インターネット上に「クモの巣(web)」を張るように情報のリンクが張りめぐらされるため、この名前がある。情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)と呼ばれるハイパーテキスト形式で表現され、文字だけでなく、音声、画像、動画などを組み合わせて情報を表現することができる。利用しやすいユーザー・インターフェースとともに提供され、マルチメディア情報を容易に表示できたことから、インターネットが爆発的に普及する一つの要因となった。

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 X 

XML (えっくすえむえる:extensible markup language)

次世代のネットワークに変革をもたらすと期待されている新しいインターネット用の言語。拡張可能なマーク付け言語と訳されるように、現在、ほとんどのWWWホームページの文書のレイアウトと文字情報を記述するためのマーク付け(マークアップ)言語、HTML(hyper text markup language)を拡張したもの。HTMLが不等号記号<>で囲まれたタグと呼ばれる文字や画像等の配置のみを記述するレイアウト機能だけしか持っていないのに対し、XMLでは、HTMLのような文書の表示ではなく、様々な情報の内容を記述する新しいタグを、誰でも宣言して使用することができる仕組みを持っている。これを利用すれば、世界中の科学者など、任意のユーザ間で多種多様な情報交換が可能になるだけでなく、これまでにない新しいネットワーク・コミュニケーションによる、インフラとして期待されている。1998年2月から、HTMLを制定したW3C(World Wide Web Consortium)が、XML標準規格の制定作業を行なっているが、XML1.0の仕様がほとんど確定した現在、米国マイクロソフト社がOffice2000でXML対応を発表したのを始め、様々な企業や放送、医療情報の交換等、多くの産業分野で新しいビジネスの具体的検討が行なわれている。特に、2000年末から開始される予定のデジタル時代の新しい放送サービスであるデータ放送では、CGや画像・音声等のマルチメディア符号化方式として、XML規格に準じた、マルチメディア表現に用いるタグや属性のみを対象としたBML(broadcast markup language)とB-XML(broadcast XML)の標準化がARIB(電波産業界)により進められている。

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 あ 

アイコン (あいこん:icon)

書類やフォルダ、あるいは、文房具に相当するプログラムを、その内容を象徴したデザインの絵文字で表したもの。よく似たものに、ボタン(button)があるが、こちらは、機能そのものをデザイン化したもの。

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アウトプット (あうとぷっと:output)

データを出力することをいう。

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アウトラインフォント (あうとらいんふぉんと)

輪郭を何個かの点とそれを結ぶ線を用いてデータ化したフォントで、点の集まりで構成するドットフォントに比べ鮮明な文字が得られる。拡大縮小しても文字の形が崩れず、いくら拡大してもギザギザにならない。

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アクセス時間 (あくせすじかん)

CPUと記憶装置や周辺機器とのデータのやり取りに必要な時間。

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アドレス (あどれす:address)

記憶装置やデータレコードの位置を特定するための固有の番号のこと。主記憶装置では、普通は1バイトごとにメモリアドレスと呼ばれるアドレスが付けられ、磁気ディスクでは、レコードの位置を特定するために、シリンダ、トラック、レコードにアドレスが付けられる。また、ネットワークにおいては、通信相手の存在場所の識別子の意味になり、各ノードごとに、また、電子メールではユーザごとに個別のアドレスが付けられる。

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アナログ (あなろぐ)

ある量またはデータの数量を、連続的に変化する量として表現すること。

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アニメーション技術 (あにめーしょんぎじゅつ:animation technique)

コンピュータの最も大きな特徴である正確さをもとに、三次元物体の色や位置・カメラを時間的に変化させて連続的にCG画像を生成する技術。静止画を1枚(コマ、フレーム)ずつ連続的に切り替えて動きを表現する点は従来のセルを使ったアニメーションと同じである。1秒間の静止画枚数を表すフレームレート(frame rate)としては、フィルム・アニメーションの場合24コマ/秒、日本などのNTSC方式のテレビでは、30フレーム/秒である。より細密で滑らかなアニメーションの制作では、60フィールド/秒が用いられる。アニメーションの制作技法の代表的なものには、キーフレーム法(key frame method)とスケルトン法がある。前者は、動きの基準となる2つの図形(キーフレーム)の対応する頂点間を内挿して中間の頂点位置を、インビトウィーン(inbetween)と呼ばれる直線や滑らかなスプライン曲線等で求めるものである。スケルトン法(skelton method)は、動きの対象を人間や動物と同様に考え、その形状を骨格(スケルトン)と皮膚に分けて定義する。骨格の形状変化はキーフレーム法で実現され、得られた中間骨格フレームに皮膚の形を重ねてアニメーションとしている。この他、コンピュータの特徴を生かした、木の葉の生長や波のアニメーションなど、数学的関数によるものは自然現象のシミュレーションに利用されている。最近では、パソコン上で動作する安価で高機能なCG制作ツールが製品化されている。その代表例としては、ある三次元物体の壁等への衝突や重力を考慮した落下など、物理法則に従うシミュレーションや、人体の関節の方向などを拘束条件として事前に設定しておき、例えば、手の指先の位置を指定するだけで、腕・肘などの連結した各関節の空間的な位置や角度が計算により求められる技法で、CGやデジタル処理によって作られるバーチャル・ヒューマン(VH virtual human)の実現に利用されているインバース・キネマティクス(Inverse kinematics 逆運動学)、映画、ゲームなどで盛んに使用されているアニメーション技法で雲・炎や動物の群れの動きのシミュレーションが可能なパーティクル・システムなどがある。

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アプリケーションプログラム(ソフト) (あぷりけーしょんぷろぐらむ(そふと))

応用プログラム(ソフト)ともいい、コンピュータを使用する直接的な目的のプログラムのことをいう。日本語による文書処理を目的として開発されたアプリケーションプログラムがワープロプログラムである。

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アンチ・エイリアシング (あんち・えいりあしんぐ:anti-aliasing)

ラスター型ディスプレイでは、フレーム・バッファ内の各画素に蓄えられた画像情報を横方向に読み出し(走査)ながら表示するため、斜めの図形境界が階段状にギザギザに表示されたり、細かい線が表示されなくなったりするエイリアシング(aliasing)が発生する。これを目立たなくする技法をアンチ・エイリアシングという。高品質なCG画像表現には欠かせないもので、ギザギザした階段状の画素部分をその周囲のエリアを考慮に入れた中間色で補間する処理でエイリアシングを目立たなくする。

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違法コピー (いほうこぴー)

コンピュータのソフトウェア(プログラム)を、そのソフトウェアの著作権所有者に無断でコピー(複写)することで、著作権法で禁止されている。ソフトウェアがフロッピーディスクで提供されている場合は、バックアップ用として1セットに限りコピーすることができるが、あくまでバックアップの目的に限り許可されており、これを他のコンピュータで使用すれば、違法コピーとなる。

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インクジェット方式(プリンタ) (いんくじぇっとほうしき(ぷりんと))

ノズルから粒子を飛ばし、その液体のインクが用紙に付着するまでに電磁気によって粒子の飛ぶ方向を制御することにより印字する方式。解像度は360dpiから720dpiが現在は主流となっている。インクジェット方式のプリンタは騒音が低く印字速度も比較的速い上、印字も美しく、カラー印刷も可能といった長所がある。ただし、従来は比較的安価ではあるが、ノズルが目づまりするといった保守性や印刷物の退色などの問題があり、ワープロではあまり採用されていなかった。経済的なカラープリンタとしての高い評価もあり、パソコンでは採用され、技術的課題が解決されるにつれ急速に普及した。液体インクの噴出方法には、熱で泡(バブル)を発生させてその圧力を利用するバブル方式と、電圧で変形するピエゾ素子を利用するピエゾ方式とがある。

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インストール (いんすとーる:install)

システム、アプリケーション、フォントなどをディスク上に登録・格納して使える状態に設定することで、組み込み、セットアップともいう。パソコンではユーザに応じて、ごく標準的な設定の簡易インストールと使用方法などに合わせて設定するカスタムインストールが選択できるようになっている。

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インターネット (いんたーねっと:Internet)

インターネット・プロトコル(IP Internet Protocol)と呼ばれる共通のルールに基づいて接続されたネットワークの総称。ネットワーク研究者の実験環境ARPAネットとしてスタートしたインターネットも、現在では世界中に広がり地球を覆う規模のネットワークとなった。そこでは、ネットワークの専門家だけでなく、世界中のさまざまな人々がインターネットを介して情報交換を行なったり、インターネット上に蓄積された情報を利用している。
元来「インターネット」とは、ネットワーク同士を接続する技術、またはその技術によって接続されたネットワークを指す用語であった。つまりネットワークのネットワークである。ネットワークが世界中に普及するに従い、現在ではインターネット・プロトコルを用いたネットワークを指す固有名詞として利用されるようになった。
インターネットにおいて重要なことは、取り扱われる情報全てが数値で表されることである(デジタル化)。文字、音声、画像、動画といったさまざまな形式の情報が、同じ形式で取り扱われることにより単一のネットワーク(インターネット)上で統括して利用できるようになっているのである。インターネット形のメディアと異なる点は、このようにさまざまな形式の情報を一括して取り扱うことができるマルチメディア機能にあるということができる。同時にインターネットでは、未だにネットワーク研究として実験が続けられており、有効と判断された機能は自由に取り入れられるようになっている。つまり、インターネットは最新の技術を取り込みながら、常に成長を続けるネットワークなのである。

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インターネット・コミュニティー (いんたーねっと・こみゅにてぃー:internet community)

商業利用開始後わずか5年で、日本のインターネット人口は約1700万人に達し、世帯普及率も10%の大台を突破して11%となった(1999年版「通信白書」)。利用者の年齢層も次第に広がり、女性ユーザーも着実に増加している。
利用者の増加とともに、ネットワーク上には仮想的な社会空間であるインターネット・コミュニティーが誕生。掲示板やチャット、メーリングリストなどを活用して、共通の話題で交流を図る仲間が現れ、新しい出会いの場となっている。そのジャンルは、共通の趣味を持つ仲間から育児情報の交換、恋人探し、ボランティア活動など、実に多彩である。現実の社会と異なり、時間や場所に束縛されることがなく、匿名での参加も可能。年齢や職業などの違いを意識することなく、交流を図れることが大きな魅力となっている。ただし、薬物の乱用や自殺幇助などを目的とする悪質な掲示板等を開設するものも現れており、趣味本位でアクセスすると犯罪に巻き込まれる恐れもある。

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インターネット2プロジェクト (いんたーねっと2ぷろじぇくと:Internet 2 project)

1997年より開始された次世代のインターネットにおける技術、応用の開発/研究を行なうためにアメリカの大学を中心に組織されたプロジェクト。UCAID(University Corporation for Advanced Internet Development)によって運営されている。GigaPOPと呼ばれる場所を複数用意し、そこに近い組織間でのデータ交換を円滑に行なえるようにしている。GigaPOPにはGbpsクラスの回線が多数接続されており、そこで地域内の通信をスムーズに行なうことができるようなシステムの開発、運用技術の確立を目的として研究が進められている。なお、長距離の通信には、vBNSやNGIなどが提供するネットワークサービスが用いられている。
Internet2プロジェクトでは、IPv6などの次世代通信プロトコル,あるいは超高速ネットワークを利用した新たなアプリケーションの創出を目的としてさまざまな研究活動が行なわれている。また、Internet2の活動はアメリカ国内で進められているだけでなく、国際的な共同研究が進められている。日本においても、国内の9つのアカデミックネットワークとの共同研究が行なわれている。

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インターネット家電 (いんたーねっとかでん)

携帯電話や携帯情報端末、ゲーム機など、パソコン以外の機器でも手軽にインターネットを利用することが可能になったことから、今後は家庭におけるネットワークの活用も一段と進展していくことが予想される。
インターネットへの接続機能を有するインターネット家電の一例としては、すでにオーブンレンジや冷蔵庫がメーカーから提案されている。オーブンレンジはネット上からレシピのデータを獲得し、冷蔵庫は少なくなった食材の発注を自動的に行なうという。
音声圧縮技術の進歩から、CDに近い音質を極めて小さなデータ容量で実現したMP3等の規格も登場。レコード会社などにより、インターネット上で楽曲を販売する仕組みの構築が進められている。また、書籍の電子化を進める動きも活発化してきた。ネットワークを介して書籍や雑誌のデータを配信し、パソコンや専用の端末で読む試みが出版社を中心に始められている。
近い将来には、家庭内の電化製品の大半がネットワークに接続されるといわれており、情報通信分野の企業は規格の標準化をめぐり激しい競争を繰り広げている。家庭内ネットワークの中心には、家族が利用するさまざまなデータを格納し、必要なときに呼び出せるホームサーバーが置かれることになるだろう。

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インターネットと就職活動 (いんたーねっととしゅうしょくかつどう)

就職活動へのインターネットの活用が進んでいる。「通信白書」(1999年版)によれば、98年に就職活動を経験したインターネット利用者の実に93%が、就職活動にインターネットを活用したとされており、採用情報をホームページ上で公開する企業も着実に増加している。
就職活動へのインターネットの活用法としては、ホームページ上で公開される就職情報の収集、資料請求、電子メールによる質問などがある。内定後の学生とのコミュニケーションに、インターネットを活用する企業も現れてきた。就職活動へのインターネット活用は、今後ますます進んでいくことだろう。

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インターネットの歴史 (いんたーねっとのれきし)

インターネットは、基本的には以下で述べる2つのネットワークを基礎に発展してきたと考えられている。
1つは、アメリカ国防総省(DoD)高等研究計画局(DARPA)によるARPANERプロジェクトである。この研究プロジェクトは1960年代後半に、分散コンピュータシステムの構築を目標として始められた。しかし、研究が進められるに従って、専用線だけでなく、衛星通信チャンネルやイーサネットなどのさまざまな種類のネットワーク技術が登場し、それらを取り込んだネットワークを実現しなければならなくなってきたのである。ここで誕生したのがインターネット・プロトコルであり、79年ごろには現在のインターネットの基礎が誕生している。
ARPANETは単なるネットワーク・プロトコルの研究開発プロジェクトではなく、実際に利用可能なネットワークを構築するという目標を抱えていた点が、現在のインターネットの隆盛を築いた理由となっている実際に動作するということがそのままインターネットの有効性を示したことになる。
こうしたARPANETの研究活動と並行して、コミュニケーションの基盤となるUSENETが誕生している。これは、電話網を用いて計算機同士を接続することによって構成されている。79年に2大学からスタートしたが、接続性の確保が容易だったため(基本的に「隣」を見つけることができれば参加できた)、ARPANET以上に急速に発展していった。81年にはCSNETが登場し、これらのネットワークが相互接続されるようになるに従い、それぞれの境界が不明瞭となり1つの巨大なネットワーク「インターネット」が誕生したのである。
日本では、USENETを手本に84年JUNETが誕生した。さらに、88年には日本におけるインターネット研究の基盤としてWIDEプロジェクトが発足し、WIDEインターネットの運用を開始している。その後、国内にもさまざまなネットワーク運用組織が登場し、アメリカ同様に巨大なインターネットへと発展していくことになる。アメリカのARPANETは86年に登場したNSFNETにその役割を引き継がれる。また、90年代に入ると商用のインターネットプロバイダが登場し、インターネットは商用時代に突入していく。日本でも93年にはIIJ、Spinなどがインターネットサービスの提供を開始し、インターネットは研究者の通信網から誰もが利用できる情報網へ変化し今日を迎えている。最近では、次世代インターネットの運用実験が開始され、Gbpsクラスのネットワーク上で新たなアプリケーションの研究開発が進められている。国内でも99年4月より通信放送機構により研究開発用ギガビットネットワーク通信回線(JGN Japan Gigabit Network)が運用されており、この上でJBプロジェクトなど次世代インターネットの研究や実験が行なわれている。

●DNS(domain name system)
 IPアドレスとホスト名の変更を行なう機能を提供する

●SMTP(simple mail transfer protocol)
 電子メールの配送を行なうためのプロトコル

●POP(post office protocol)
 スプール・ディレクトリから到着した電子メールを取り出す機能

●IMAP4P(internet messaging access protocol)
 POPと同様の機能を提供するが、電子メールを保存管理する機能も提供する

●NNTP(network news transfer protocol)
 ネットニュースの配送及び提供を行なうプロトコル

●HTTP(hypertext transfer protocol)
 WWWの情報を取得するためのプロトコル

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インターフェース (いんたーふぇーす)

コンピュータ本体と周辺機器、OSとアプリケーションなどを結び付ける仕組みや規格のこと。コンピュータと周辺機器が接続された接続部分では電気信号のやり取りを規格に従って行なっている。

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インチ (いんち)

長さを表す単位で、1インチ(inch)=2.54cm。コンピュータの世界では、ディスプレイやフロッピーの大きさなど、インチを用いて大きさを表す場合も多い。

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イントラネット (いんとらねっと)

インターネットの技術を使って構築した企業内ネットワークシステムのこと。接続するコンピュータが自由に選択でき、どこからでもデータが利用できるインターネットの利点を企業内情報システムに取り込んだもので、外部とはインターネットを通じて接続する。社内情報の共有化や電子化の促進という目的だけでなく、既存の業務システムと連携したネットワークシステムの構築に利用する企業も増加している。

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インパクト方式 (いんぱくとほうしき)

印刷方式で、用紙に打ちつけて印刷する方式。活字方式とワイヤードット・インパクト方式がある。

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インポート (いんぽーと)

ソフトウェア自体を含むコンピュータ・システムから、他のコンピュータ・システムへ情報を取り込むことをいう。

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ウィンドウ (うぃんどう:window)

表示画面をウィンドウと呼ばれる複数の領域に区分して、作業を進めている内容以外のものを表示するなど、同時に複数の処理状況を見ることができる機能。その様子が窓(ウィンドウ)を連想させることからこの名が付けられた。なお、複数の画面を同時に表示できることから「マルチウィンドウ」という言い方が一般的である。

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遠隔医療 (えんかくいりょう)

かつて遠隔医療は、医師が患者を直接診療せずに診断することを医師法が禁じていたため、医療行為として認められていなかった。厚生大臣によって、遠隔医療が正式な医療行為と認められたのは1996年のこと。以来、医療へのネットワーク活用は飛躍的に進展し、医師が不足しがちな離島や山間地と都市の医療施設を結んだり、病院へ通うことが困難な身障者や高齢者の診断をネットワークを介して行なうといったことも夢ではなくなった。
しかし、ネットワークを医療に活用していくためには、通信インフラを、医療、福祉、介護等へいかに利用していくかを検討するだけでなく、利用者の権利、安全を確保するための倫理基準を策定することも必要になる。そこで、インターネット医療の適正な利用を普及することを目的に、民間医療機関が中心となって運営する任意団体「日本インターネット医療協議会」の設立に向けた活動が行なわれている。

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遠隔ログイン(リモート・ログイン) (えんかくろぐいん(りもーと・ろぐいん):remote login)

ネットワークに接続されたほかの計算機を利用する機能。手元の計算機をネットワークに接続されたほかの計算機の端末装置として機能させ、遠隔地の計算機を利用できるようにする。インターネットでは通常telnetと呼ばれるソフトウェアを利用する。

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オフィス2000 (おふぃす2000:Office 2000)

1999年初夏に発売されたマイクロソフトのオフィススイートの最新版。Webワークスタイル、Webライフスタイルを提唱し、それをサポートするためのさまざまな機能が盛り込まれている。インターナショナル対応もその1つで、各国語版の大部分が共通化され、言語の違いを意識せずに文書を扱える。

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音声認識 (おんせいにんしき:speech recognition)

プロセッサの能力が向上するにつれ、IBMのVia Voiceに代表される音声認識システムが、実用レベルに達してきている。キーボードやポインティングデバイスを使った従来の操作方法だけでなく、音声でアプリケーションを操ったり、発声を文字に変換して入力するような使い方が新たなユーザー層を開拓し、定着しつつある。

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 か 

仮想カメラ (かそうかめら:virtual camera)

三次元CG物体を表示するときの視点・画角をカメラに例えたもので、ピンホール・カメラ(針穴写真機 pinhole camera)が原理となっている。実際のテレビカメラでは撮影が困難な針の穴を通り抜けたり、超ワイドから超アップまでのどこでもピンとのあった自由なカメラワークが可能である。仮想カメラは、位置(視点の座標)、カメラの光軸方向(視点の向き)、ワイド/アップ(画角の大きさ)、パン/チルト(ツイスト:光軸のまわりの回転角)各パラメータにより設定できる。この仮想カメラを頂点としスクリーンを底面とする四角錐の中に存在する物体がスクリーン上に投影されて見えることになる。

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基本ソフト(OS) (きほんそふと(おーえす):operating system)

コンピュータを操作するための操作環境を提供するソフト。普段利用しているアプリケーション・ソフトとしては、長い間、マイクロソフト社のMS−DOSが事実上の標準であった。同社は、MS−DOSによって、世界で最も大きなソフトウェア会社に成長した。MS−DOSは、CUI(character user interface キーボードからコマンドを打ち込んで操作する)であったが、ユーザーからの声にこたえる形でGUI(graphical user interface アイコンなどを使い映像的に操作できるようにしたもの)を用いたWindowsにバトンタッチした。

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クラス別サービス群 (くらすべつさーびすぐん:Differentiated Services)

資源予約型の通信では、個々の通信に対して資源が予約されることになり、資源の取り合いなど問題が発生する可能性が高い。また、資源予約を行なう際に、どの程度の資源を予約すればよいのか分からない場合も多く、予約した資源が、実際の通信に十分でありかつ過剰ではないかどうかを調べることも困難である。そこで、通信サービスをいくつかの種類(クラス)に分類し、その分類に応じて予め割り当てられている資源を優先して利用していく方式の検討が進められている。これがクラス別サービス群(Differentiated Service)である。すでに、IETFで標準化作業が進行しており、インターネット2などでの実験が開始されている。

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グラフィックス・エンジン (ぐらっふぃくす・えんじん:graphics engine)

CGの画像生成や画像処理を高速に行なう専用のハードウェアを指す。GWS内に組み込まれ、座標玄関やシェイディング、隠面消去などを高速に処理し、三次元CG物体をレンダリングすることができるため、リアルタイムCGアニメーションが可能である。高速化の手法としてはグラフィックス・バイプライン(graphics
pipeline)が一般的である。これは、ポリゴン(polygon 多角形)の集合として表現された形状データから、最終画像を得るために必要な一連の処理過程のうち、座標変換などの幾何学処理を行なうジオメトリ・エンジン部とシェイディングや隠面消去・走査変換などのレンダリング部のそれぞれにハードウェアを設け、流れ作業式に処理を進めるやり方である。

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グラフィックスソフト (ぐらふぃっくすそふと:graphics soft)

パソコンのグラフィックス回路は、色、そして明暗などの異なる膨大な数の点で画像を表示する。1つの点が表現できる色数は、グラフィックス回線に用意されたメモリの量や、そのときの解像度などによって決まるが、一般にフルカラー(full color)と呼ばれる色数は、24ビットで表現される1677万7216色を指す。現在では、ほとんどのパソコンで、この色数の発色が可能となっているが、データ量も膨大になるため、インターネットのホームページなどでは、データの転送速度を考慮し、画像データを256色で提供しているものも多い。
グラフィックスには、メタデータとビットマップデータがあり、現行のグラフィックスソフトは、編集できるデータの種類に応じて2種類に分類することができる。メタデータ(meta data)は、直線、円、矩形など、画像を細かい図形部品の集合として表現したもので、ビジネスグラフィックスでよく使われている。拡大縮小しても、画像の質に変化がないのが特徴である。メタデータ形式の画像ファイルを作成するソフトウェアをドローソフト(draw software)という。一方、ビットマップデータ(bitmap data)は、点の集合として画像を表現するもので、写真に近い画像の制作には、こちらが使われる。例えば、コダックが提唱し普及を推進しているフォトCDは、撮影済みのフィルムをDPEショップに持ち込むだけで、それをデータ化したCD−ROMを作成してくれるサービスであるが、そのデータもビットマップデータの一種である。パソコンに画像を取り込むための、イメージスキャナ(image scanner)という周辺機器があるが、これを使えば、写真や手書きのイラストなどを、ビットマップデータとして容易にパソコンに取り込むことができる。ビットマップ形式の画像を作成するソフトをペイントソフト(paint software)という。最近は、ドローとペイントの両方の機能を併せ持ったソフトも増えている。

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クリック (くりっく:click)

現在の基本ソフトは、マウスによる直感的な操作がその特徴となっている。まず、これから操作しようとしている画面上の対象にマウスポインタ(マウスカーソルともいう)を合わせる。これがポイント(point)という動作である。さらに、ポイントした状態で、マウスのボタン(Windowsでは左側のボタン。左利き用にマウスボタンの機能を左右入れ替えることもできる)を1度押すことをクリックという。これにより、クリックした対象が選択され、アクティブな状態になる。また、ボタンを2度続けて素早く押す操作もある。こちらはダブルクリック(double click)と呼ばれ、クリックよりもさらに積極的な指示、例えば、アイコンを開くといった作業に使われる。
ダブルクリックは、非常に直感的な操作ではあるが、初心者には難しいという欠点がある。素早く2回クリックしたつもりでも、操作の間にポインタがわずかに動いてしまい、2回のクリックとして検知されてしまうからである。その欠点をカバーするために、Windowsなど、ボタンが2つついたマウスを使うシステムでは、右ボタンのクリックにより、そのときできることがメニュー表示される操作方法が採用された。アイコンの上で右クリックすれば、メニューが表示され「開く」というアイテムが用意されているので、それをクリックすれば、ダブルクリックと同じ効果が得られる。
一方、対象をポイントし、マウスのボタンを押したままマウスを動かして、ウィンドウのサイズ変更や移動や範囲の指定を行なう操作もある。こちらは、ドラッグ(drag)という。ある対象をドラッグして、別の位置に持っていってボタンを離す操作は、ドラッグ・アンド・ドロップ(drag and drop)と呼ばれ、最もスマートな操作方法として、さまざまな場面で使われる。

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検索エンジン(サーチエンジン) (けんさくえんじん(さーちえんじん):Search Engine)

WWWでは、情報は単に発信されるだけであり、基本的にどこにどのような情報があるのかを検索することはできない。そこで、どこにどのような情報が格納されているのかを収集し、集められた情報から目的に応じた情報を検索する機能を提供するのが検索エンジンである。最近では、情報を収集するためにWWWのリンクをたどり歩くロボットと呼ばれるプログラムが利用されるようになってきている。

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高度情報通信社会推進本部 (こうどじょうほうつうしんしゃかいすいしんほんぶ)

情報通信分野において先行するアメリカに追いつくため、政府は高度情報通信社会推進本部を組織。1998年11月に本部決定された「高度情報通信社会推進に向けた基本方針」に基づくアクションプランを、99年4月に策定した。
アクションプランでは、基本方針に示された「民間主導」、「政府による環境整備」、「国際的合意形成に向けたイニシアチブの発揮」という3つの行動原則に基づき、当面の目標として「電子商取引の本格的普及」、「公共分野の情報化」、「情報リテラシーの向上」、「高度な情報通信インフラの整備」の4つを掲げ、予算の重点配分や必要な制度整備等を通じて強力に推進する。その際には、バーチャル・エージェンシーの活動が示すように、各省庁間の連携を重視し、政府が一体となって取り組むこととしている。
バーチャル・エージェンシーは、第144回国会における小渕内閣総理大臣の所信表明演説を受け、98年12月11日、内閣総理大臣直轄の省庁連携タスクフォースとして発足した。縦割りの省庁の仕組みでは対応が難しい問題について、既存の枠組みにとらわれない新たな推進体制を整備しようという狙いがある。現在、検討が進められているプロジェクトには、「自動車保有関係手続きのワンストップサービスプロジェクト」、「政府調達手続きの電子化プロジェクト」、「情勢事務のペーパーレス化プロジェクト」、「教育の情報化プロジェクト」などがある。

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コンピュータ・ウィルス (こんぴゅーた・うぃるす:computer virus)

コンピュータ・ウィルスとは、ソフトウェアやデータに何らかの害を及ぼす目的で作られたプログラムのうち、まるで人間に感染するウィルスのごとく、感染、潜伏、発病に至る機能を有するものを指す。その症状は、メッセージや画像を表示するだけのいたずら的なものから、ディスク上の内容をすべて破壊してしまう悪質なものまで多様である。かつては、フロッピーディスク等の記憶メディアを介して感染することが多かったが、インターネットやLANの普及とともに、近年ではネットワークを介した感染が増加している。
最近急増しているのが、マクロ機能を持つ表計算ソフトやワープロ・ソフト等で作成したデータファイルを介して感染する「マクロ・ウィルス」。この他に、一般のプログラム・ファイルに紛れ込む「ファイル感染型」や、ハードディスク上のシステム専用領域に感染する「システム感染型」などがある。
ウィルス以外の被害を及ぼす目的で作られたプログラムには、ネットワークに接続されたコンピュータ間を自己増殖しながら移動する「ワーム」や、役に立ちそうなプログラムのふりをしてコンピュータに入り込み悪さをする「トロイの木馬」などがある。

●爆弾
自己伝染機能はなく発病のみを意図して作られたプログラム。時限爆弾や論理爆弾のように潜伏機能を持つものもある。

●トロイの木馬
自己伝染機能はなく発病を意図して作られたプログラム。

●ワーム
通常のウィルスとは異なり、ウィルスだけでプログラムファイルとして存在し動作する。

●ブートセクター感染型
ディスク中のIPL等のシステム領域に感染。起動後、パソコンはすでに感染状態。メモリに常駐してFDDを監視。未感染のディスクにアクセスするとシステム領域に感染する。

●ファイル感染型
最も一般的で、感染プログラムを実行すると他のファイルに感染。実行の際に日付や実行回数等の条件で発病。条件に満足しなければ他に感染し制御を渡す。感染するとファイルのサイズが増加する。COM、EXEなどの実行型ファイルに感染。

●複合感染型
上記のウィルスを組み合わせたもので、ファイルとブートセクターの両方に感染する。

●マクロ感染型
MS−WordやMS−Excel等のデータファイルのマクロ部分に感染する。

●メモリ常駐型
感染プログラムを実行するとメモリに常駐。以後アプリケーションプログラムがOSのシステムコールやBIOSコールを実行すると、割り込み処理によりウィルスの感染機能や発病機能が動作する。

●メモリ非常駐型
感染プログラムが実行された際にウィルスの感染機能や発病機能が動作する。

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コンピュータ・グラフィックス (こんぴゅーた・ぐらふぃっくす:computer graphics)

コンピュータにより画像を生成するテクノロジーの総称で、幅広い意味を持つ。ここ20年以上の間にCGは、コンピュータを中心としたデジタル技術の進化とともに発展してきた。当初の2次元の平面的な静止画から、人間の目を通して映し出される現実の世界と見まがうような、非常にリアルな奥行き感のある三次元の動画像まで、さまざまな仮想的な世界の映像表現を可能としてきた。最近では、これらの画像生成に加えて、TVカメラ等による実写映像をデジタル・データとしてコンピュータへ取り込み、CGと同じ空間で合成・生成処理するCGI(computer generated image)の技法は、タイタニックなど、最近話題のSFX(special effects)、VFX(visual effects)と呼ばれる特殊映像を駆使しした映画におけるすばらしい映像表現を可能にしている。今後CGによる映像は、「1枚の絵にはユウに1000語以上の価値がある」と中国の諺にあるように、急速に発展しつつあるネットワーク情報社会における人と人とのコミュニケーションの中心的な媒体としての進化が一層期待されている。

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コンピュータ緊急対応センター(JPCERT/CC) (こんぴゅーたきんきゅうたいおうせんたー:Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center)

インターネットを経由したシステムへの不正侵入・破壊・妨害などに適切に対応するためには、被害を受けた当事者や、それをサポートするコンピュータ・メーカー等が協調して対策に当たることが不可欠だが、扱われるデータがプライバシーや機密に関する場合も少なくないため信頼できる第三者機関による調整が必要になる。
コンピュータ緊急対応センターは、このような関係者の強調による緊急対応の活動が円滑に行なわれることを目的とした第三者機関として、1996年10月に活動を開始。不正なシステム侵入に対する緊急対応を中心に、インターネット・セキュリティーの情報収集・分析、再発防止策の検討、セキュリティー技術の教育・啓発活動を行なっている。

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サイバーポリス(HITEC) (さいばーぽりす:cyber polics : High-techclime Technical Expert Center)

急増するハイテク犯罪から社会を防衛するため、警察庁は情報通信に関する高度かつ最先端の技術力を有するサイバーポリスを開設した。ナショナルセンター「HITEC」と名付けられたこの新組織は、ハイテク犯罪に関する警察各部門への技術的支援、国際的に発生するハイテク犯罪に関する技術的調査・分析などを行なう。
さらに、ハッカー・グループの関与する広域的ハイテク犯罪を捜査するための組織として、各都道府県警察にハイテク犯罪捜査指導官とそのスタッフたるユニットも設置する。
警視庁のハイテク犯罪取り締まり拠点は、東京都港区の新橋庁舎内に設けられた「ハイテク犯罪対策センター」。60人の捜査員が24時間体制でネット上をパトロールしている。

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サブノートパソコン (さぶのーとぱそこん:sub-notebook personal computer)

ノートパソコンが省スペースデスクトップ機として使われることが多いのに対して、モバイルコンピューティング(mobile computing コンピュータを携帯して利用する)のために利用されることを考慮して作られているパソコン。重量が1.5kgを切る製品あたりからがこのカテゴリーに入る。さらに、重量が1kg以下を下回る製品は、ミニノートというカテゴリーに入る。サイズはB5〜A5程度のものが多いが、あまり小さいと、キーボードなどの操作性が犠牲になってしまう。
A4サイズの書類などと一緒にカバンに入れて持ち運ぶような実際の使われ方では、「小」である必要性は低い。最近では、サイズの小型化よりも厚みを薄くすることで、操作性を犠牲にせずに携帯性を高めた製品も登場している。サブノートパソコンの実用性は、内臓の充電バッテリーだけで、どれだけの時間が使えるかで決まってくるといってよい。従来使われてきたニッケル水素電池などに対して、携帯電話やウォーキングカセットなどで普及しているリチウムイオン電池が使われるようになり、従来と同容量なら、大幅に軽量化することができるようになっている。また、リチウムイオン電池は従来の充電池にあった繰り返し充電における劣化も少ない。

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三次元CG (さんじげんしーじー:three dimensional computer graphics)

コンピュータの中に仮想的な三次元空間を設定し、そこに配置された物体など、仮想カメラを通して見える情景を生成し二次元スクリーン上に画像として表示する技術。
三次元CG画像の生成は、テレビスタジオの番組制作と対比させて考えると分かりやすい。テレビ番組は、@適当な広さのスタジオを用意する、Aそのスタジオ内に、必要な人物や美術セットを配置する、B番組にふさわしい雰囲気を作り出すように照明を配置する、Cスタジオ内に配置したテレビカメラでそれらを撮影する、という手順で制作される。こうした一連の流れを三次元CG制作と対比すれば、スタジオに相当するのがワールド座標系、登場人物(キャスター、ゲスト)や美術セット(大道具、小道具)はオブジェクト(物体 object)、照明装置は光源(ライティング lighting)、テレビカメラは仮想カメラとなる。具体的には、オブジェクト形状のコンピュータへの入力やそれらをコンピュータ上の仮想的なシーンとしては位置するモデリング技術、オブジェクトや仮想カメラの動きを設定するアニメーション技術、そのアニメーションの1コマずつのカット(画像)をライティングに基づいて色や質感を計算して生成するレンダリング技術という一連の作業プロセスで三次元CG画像が生成される。テレビスタジオと三次元CG制作の間で大きく異なるのは、テレビスタジオの場合、スタジオ、美術セット、登場人物、照明、テレビカメラがすべて「物理的に存在するもの」であるのに対し、三次元CGの場合は、セットの形や色、カメラの画角(ズーム/ワイド)など、画像生成に関するすべての要素が「実在しない仮想データ」であり、このデータがコンピュータ内の「ソフトウェアの計算処理」により、具体的なイメージとして生成されることである。

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三次元CGシステム (さんじげんしーじーしすてむ:three dimensional computer graphics system)

三次元空間に配置された物体にライティングし、仮想カメラに映し出される情景のCG画像を生成するハードウェアとソフトウェアシステムを指す。ハードウェアは、ディジタイザーやレーザー・スキャン装置など、物体形状の入力装置、1コマ(フレーム)ずつ画像生成処理するコンピュータと表示端末等の画像出力装置に分けられる。レンダリング処理は、マトリクスなど計算処理を専用ハードウェア化したエンジンが組み込まれたグラフィックス・ワークステーション(GWS graphics work station)が多く利用されている。しかし、Open GLという米国SGI(シリコン・グラフィックス社)のCGソフトライブラリーが動作する、高速CPUを搭載したWindowsNTなどの安価なパソコンの分散レンダリングによる精密な三次元CG画像生成も次第に普及しつつある。
三次元CG制作ソフトウェアは、三次元物体のモデリング(modeling 形状・色・質感設定)、ライティング(照明光源の色・位置設定)やカメラアングル設定、レンダリング(画像生成)の各作業がグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI)による操作メニューでできる。最近では、これらの基本機能に加えて、柔らかい衣服や人間の皮膚のしわなどのリアルな映像表現機能や実写映像とのデジタル合成機能など、高機能化が進み、SFX映像や高精細TVやゲームなど、幅広い分野のデジタル映像制作に活用されている。

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シェアウェア (しぇあうぇあ:shareware)

商品であることには変わりないが、使用してみて今後も使い続けるであろうと思った時点で、その対価を支払うことが許されるソフトウェア。パッケージソフトでは、中身を見るためには、先にお金を支払ってパッケージを手に入れなければならないが、シェアウェアは、使い勝手や機能に不満を感じたら、ディスクから消し去ってしまえば代金を支払う必要はない。パソコン通信や雑誌の付録CD−ROMなどで流通しているものが多い。

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シェイディング (しぇいでぃんぐ:shading)

仮想の光源に照射された三次元物体表面の陰影付けの処理のこと。物体を構成する材質により表面の陰影の具合が異なる。
この計算処理では、光源からの光が物体表面で拡散・乱反射する拡散反射光(diffused reflecting light)、正反射方向に鋭く反射する鏡面反射光(mirror reflecting light)物体を透過してくる透過光(penetrating light)の4つの要素を考え、これに、物体の持つ質感、拡散反射係数、鏡面反射係数、透過率、屈折率を考慮した多種多様なシェイディングも出るが適用される。

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資源予約型通信 (しげんよやくがたつうしん:resource reservation communication)

基本的にインターネットにおける通信は最善努力型(Best Effort型)である。したがって、正しく目的地にデータが到着しない場合も存在することになる。また、1つの通信路を複数の通信で共有しているため、他の通信が大量にデータを流してしまうと、同じ通信路を共有する他の通信にも影響することになる。しかし、音声ストリームやビデオストリームなどをインターネットでリアルタイムに送るためには、こうした状況は問題となってくる。つまり、これらの通信では定常的に一定量のデータが正しく相手に到達することが期待されるためである。そこで、データが通過する通信路においてQoS(Quality of Service)と呼ばれる通信に必要とされるバンド幅などを指定し、それを確保してから通信を行なう方法が検討されている。これが資源予約型通信である。現在IETFではRSVPと呼ばれる方式が検討されている。

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次世代のインターネット (じせだいのいんたーねっと)

約5600万台(Hobbes' Internet Timeline による1999年7月時点での統計)の計算機が接続されていると言われる現在のインターネットは、当初の予想をはるかに超える規模に到達している。その結果さまざまな問題が発生しており、こうした多くの技術的課題の解決が急がれている。現在、各所の組織によって研究が進められており、これらの問題を解決した次世代インターネットの構築・運用・実験が進められている。特に、大量のデータをやり取りするためのGbps(Gバイト/秒)クラスの超高速ネットワーク技術の開発、IPv6を中心とする次世代インターネットプロトコルの開発と運用技術の確立、利用者を限定しないより有益なネットワープアプリケーションの開発が進められている。ここでは、音声情報や動画情報など当初のインターネットでは想定されていなかったデータを取り扱えるようにするためのネットワーク技術の研究開発も行なわれている。また、セキュリティーの問題への対応は危急の課題として研究が進められており、次世代インターネットのために開発される技術は、全てセキュリティー問題への対策を組み込んだ形で進められている。こうした活動は、アメリカだけでなく世界中の世界中の研究者の協力のもとに進められており、IETFなど国際的な場での重要な課題となっている。

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情報弱者/情報強者 (じょうほうじゃくしゃ/じょうほうきょうしゃ)

インターネットの普及は、情報弱者と情報強者という新たな貧富の差を社会にもたらしつつある。インターネットにアクセスできる環境を有する者は、世界中から必要な情報を瞬時に集め、ビジネスや学術などに活用することができる。ネットワークを活用したコミュニケーションやコラボレーション(協調作業)の効果も大きい。社会における情報活用の重要性が一段と高まる中で、インターネットを利用できない者との格差はますます広がろうとしている。
インターネット普及率が30%(米NUA社調べ)に達するアメリカでは、すでに行政機関による情報開示や医療・福祉サービスの提供など、公的分野においてもインターネットの活用は急速に進展。情報弱者と情報強者の格差は深刻な社会問題の1つになってきている。情報弱者と情報強者の格差が広がっているのは個人間ばかりではない。企業間や国家間においても、インターネットを有効に活用しているかどうかで、競争力に大きな差が生じ始めている。インターネットへの接続コストが他の先進国に比べて極めて高い日本では、企業や個人のネットワーク活用が遅れ、国際競争力を損なう大きな要因の1つになっているといわれている。

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情報処理振興事業協会(IPA) (じょうほうしょりしんこうじぎょうきょうかい:Infomation-technology Promotion Agency)

情報処理振興事業協会は、情報処理振興を目的に設立された特別許可法人。情報化促進のための基盤整備事業の一環として、協会内に「セキュリティーセンター」を設置し、コンピュータ・ウィルス対策、コンピュータ不正アクセス対策等の事業を実施している。同協会は、コンピュータ・ウィルス被害/不正アクセス被害の届出機関にも指定されており、被害届け出の受け付け、相談、被害調査や広報、啓発活動を行なっている。

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スーパー電子政府 (すーぱーでんしせいふ)

政府は、次世代産業の育成を目指して、2000年度から官民共同で取り組むミレニアム(千世紀)・プロジェクトの一環として、行政手続きの完全電子化(オンライン化)を目指している。目標は2003年。同プロジェクトの各省庁連携要求案(1999年8月17日発表)には、全小・中・高(4万校)へのインターネット接続環境の整備や、世界水準のソフトウェアの開発、現在の1000倍の処理能力を持つハードウェア開発などが盛り込まれている。情報通信分野以外では、バイオ、環境分野にも力が注がれる模様である。

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スイート (すいーと:suite)

ワープロ、表計算、データベース、プレゼンテーショングラフィックスなど、ベーシックなビジネスソフトウェア数点を1つのパッケージにした商品で、オフィス(office)という商品名で呼ぶメーカーが多い。使う側にとっては、含まれるソフトウェアを個別に購入するよりも割安になり、異なるソフトウェアの外見や使い勝手も共通する部分が多く習得しやすいというメリットがある。メーカー側も、自社のシェアを広げるのに有利なため、積極的な販売がなされている。

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西暦2000年問題 (せいれき2000ねんもんだい:YK2 problem)

2000年問題。西暦が2000年代に入ることによって、本来は4ケタが必要な年号を、下2ケタで略記して管理してきた慣習がさまざまなトラブルを巻き起こす。パソコンもその例外ではない。ソフトウェアメーカーも、ハードウェアメーカーも、その対処に躍起だが、Windows98では、その対処のために、2ケタ年号の解釈方法を変更することができるように改良が加えられた。標準では、00から29であれば2000年から2029年、30から99であれば1930年から1999年とみなされる。

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データベース (でーたべーす:database software)

大量の情報を蓄積しておき、その中から、必要なときに必要なデータを取り出すことができるソフトウェア。パソコン用のデータベースソフトも多数市販されている。多くの製品は、業務用として、何千人もの顧客を管理したり、何万種類もの商品情報を蓄積したりするのに十分な機能を持っているが、価格的には個人にも十分に手が届くため、そのままパーソナルユースに使われているというのが現状である。また、住所録だけに使うというのであれば、年賀状などの宛名印刷のためのソフトウェアも、個人の住所・電話番号管理のためのデータベースとして十分に実用になるし、はがきなどに宛名をきれいに印刷することもできるので都合がよい。

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テクスチャ・マッピング (てくすちゃ・まっぴんぐ:texture mapping)

幾何学模様や写真、手書きの図柄などのテクスチャを三次元物体表面に貼り付けるマッピング技法。マッピング技法の総称としてテクスチャ・マッピングとも呼ばれているので、混同を避けるためカラーマッピングと呼ぶ。

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デジタルイメージング (でじたるいめーじんぐ:digital imaging)

コンピュータを使って、写真などの画像を加工すること全般を指す。デジタル・カメラなどにより、画像の取り込みが簡単になったことを受けて、身近な存在になってきている。
デジタル・カメラやビデオ、イメージ・スキャナなどからパソコンに取り込んだ画像は、フォトレタッチ・ソフトや、デジタル・イメージング・ソフトを使って加工する。色調や、ストロボの発光で生じた赤目を補正したりといった基本的な画像修正から、複数枚の写真を使ったコラージュの作成、フレームで飾ったり、シール用に小さな写真を並べてみたりと、プリクラ的な楽しみ方もある。加工が終わった写真は、フォト・クオリティー(photo quality 写真並みの品質)に着実に近づきつつあるカラーインクジェットプリンタで印刷すれば、銀塩写真と見まごうばかりの作品ができあがる。一方、動画ビデオデータは、ハードディスクに画像を取り込むノンリニア編集により、劣化のないダビングや合成、効果編集が可能になる。専用機を使ったテープ編集に比べ、圧倒的に低コストでシステムを組め、費用対効果も高いため、それだけを目的にパソコンを導入するユーザーも少なくない。

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デスクトップ (ですくとっぷ:desktop)

遊びであれ、仕事であれ、作業をするための土台となる画面上の領域。ディスプレイに映し出される画面そのものを指すと考えてよい。その名のとおり、机をメタファーとしている。デスクトップには書類や書類をまとめたフォルダ、文房具などを置いておける。そして、必要に応じて、それらをデスクトップの上に広げ、作業を進める。感覚的には、一般の机の上と同じように作業を進めることができる。

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デスクトップパソコン (ですくとっぷぱそこん:desktop personal computer)

机の上、あるいは下に設置して使える程度のサイズのパソコン。典型的なデスクトップパソコンは平たい箱型のボディーを持っている。その上にディスプレイを置いて使われることも多い。これに対して、ミニタワー、フルタワーなどと呼ばれるパソコンは、縦長の箱型ボディーを持ち、机の上よりも、机の下に置いて使うことが多い。ボディー内部の空間に余裕があり、様々な周辺機器を内蔵してしまえるのが特徴。デスクトップタイプでは、内部の空間が狭く、周辺機器が増えると、外付けで接続しなければならないこともある。いずれにしても、パソコンを置くように考えられていない従来型のデスクでは、パソコンとディスプレイ、キーボードを置くと、手狭になるのが悩みのタネである。

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電子商取引/企業間EC (でんししょうとりひき/きぎょうかんいーしー:electronic commerce : business to business)

企業間ECの市場規模は、近年急速に拡大。現在では、消費者向けECをはるかにそのぐ2兆431億円(郵政省調べ)規模にまで成長している。
企業間ECの普及は、まず、「MRO(maintenance,repair and operation)」と呼ばれる、文房具や工場の備品などの間接費や経費で購入される物品の調達から始まった。そして、企業の基幹業務である原材料の調達などへの活用も次第に拡大してる。
オープンスタンダードのインターネット技術を基盤とする企業間ECは、従来のVANなどを利用したEDI(Elctronic Data Interchange)に比べて、導入・運用コストがはるかに低く、中小規模の企業でも利用できるという利点がある。そのため、必要な部品の仕様をネット上で公開し、競争入札を行なうという取り組みも始まっている。自動車業界などでは、系列を超えた部品メーカーとの取引に活用する例も現れた。ビジネスの国際化、ボーダーレス化が進展する中で、企業経営の効率化・スピード化を実現するインターネットの重要性は、今後ますます高まっていくことだろう。

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電子商取引/消費者向けEC (でんししょうとりひき/しょうひしゃむけいーしー:electronic commerce : business to consumer)

電子商取引(EC)は、インターネット等のオープンなネットワークを使用した商取引。消費者向けEC(B to C : business to consumer)と企業間EC(B to B : business to business)に大別される。不特定多数の消費者をターゲットとした消費者向けECには、パソコン関連商品をはじめ、書籍、旅行商品、自動車など、幅広い分野の企業が参入。市場規模も急速に拡大し、1998年には1665億円規模に達している。特に目立つのが、女性利用者の急増である。最近では、インターネットを利用して振込みなどを行なえる「インターネットバンキング」サービスを提供する金融機関も増加。2000年には「インターネット専門銀行」も誕生した。また、株式取引にインターネットを活用する証券会社(オンラインブローカー)も増えてきている。
消費者向け「サイバーショップ(オンラインショップ)」は、現実の店舗に比べ低予算で手軽に始められるというメリットがある。しかし、インターネット上における決済手段の標準化は果たされておらず、詐欺行為や個人情報の悪用を危惧する声も少なくない。
電子商取引の普及をさらに進展させるためには、国際標準の安全な決済手段をできるだけ早く確立する必要がある。最も有力視されているのが、次世代クレジットカードのための高度な暗号・認証技術を活用した決済仕様SET(Secure Electronic Transaction)である。クレジットカードの利用が適さない小額決済向けには、各種の電子マネーが提案されている。電子マネーには、現実の店舗での利用を想定した「ICカード型電子マネー」と、サイバーショップでの利用を想定した「ネットワーク型電子マネー」がある。

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電子メール(Eメール) (でんしめーる(いーめーる):electronic mail : E-Mail)

指定されたあて先にメッセージを送る機能。送られたメッセージは、スプール・ディレクトリと呼ばれる場所に格納され、相手はスプール・ディレクトリに到着したメッセージを読み出すことで、都合のよい時に自由にメッセージを読み返事を書くことができる。また、あて先を複数指定することで同じメッセージを複数の相手に送付することも可能である。
またプロバイダと契約を結ぶことなく、広告が掲載されたホームページを見ることで、無料でメール・アカウントを取得して電子メールを使えるフリーメールサービスも登場している。一方、特定の相手とリアルタイム感覚で「会話」のようにメッセージを交換できるインスタントメッセージ(IM)のサービスが拡大してきており、急速に利用者数が増大し、IM用のソフトも各社から出されている。

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ドメイン名 (どめいんめい:domain name)

インターネットにおける組織を表す名前。通常、「.(ピリオド)」で区切られた文字列で示され一番右側を第1レベルと呼び、左側に向かって順に第2レベル、第3レベルとなる。原則としてアメリカおよびカナダを除く国については、第1レベルが国名を示しており、左に行くに従って狭い範囲を示すように構成されている。
日本では、第1レベルとして「jp」を用いており、これが日本という国に属するドメイン名であることを示している。日本では第2レベルは、その組織の属性を示す。第3レベルが組織の名前であり、さらにその中での細かい組織構成を示す名前が左側に続く場合もある。
例えば、「cs.uec.ad.jp」というドメイン名は、日本(jp)の教育機関(ac)の電気通信大学(uec)の情報工学科(cs)ということを示している。また、一番左側の文字列がネットワークに接続された個々の計算機を示している場合があるが、このようなドメイン名をホスト名(host name)と呼ぶ。利用者が計算機を指定する場合には、このホスト名が用いられることになる。

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ドライブ (どらいぶ:drive)

多くの場合、パソコン本体にはハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、CD−ROMドライブという3種類のディスクドライブが搭載されている。これらの一般的なディスク装置に加え、さらに大容量のデータを保存するための補助記憶装置として、さまざまな規格のものが使われている。光磁気ディスク(MOディスク magneto-optical disk)は、レーザーと熱、磁気によってデータを読み書きする。また、PDは、松下電器産業が開発した、相変化光ディスクシステムで、CD−ROMとほぼ同じ容量を持つ。
さらに、このPDの技術はDVDへと引き継がれ、将来は、パソコン用の外部記憶装置の標準としてDVD−ROM、DVD−RAMなどが定着することが予測されている。

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 な 

ネットニュース (ねっとにゅーす:net news)

電子掲示板。話題によって分割されたニュースグループ(news group)にメッセージを投稿することで、広くメッセージを伝える機能。投稿されたメッセージは、原則としてインターネット上の誰もが読むことができる。電子メールやメーリングリストとは異なり、基本的に公開された場での議論や情報交換が行なわれる場として利用される。

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ネットワーク上の危険 (ねっとわーくじょうのきけん)

不正アクセスやコンピュータ・ウィルス、社会や国家の混乱を狙った「サイバー・テロ」のような、ネットワークの弱点をついた犯罪以外にも、現実の社会で行なわれている犯罪行為、例えば、薬物や違法コピーソフトの販売、詐欺行為、わいせつ画像の配信などをネットワーク上で行なう者も現れてきた。
ネットワーク上における誹謗中傷やプライバシー情報の漏洩、ストーカー行為、爆発物・薬物情報の配信、望まない情報を勝手に送り付けられた「スパム・メール(ジャンク・メール)」など、極端な場合以外、犯罪に当たるかどうかの判断が難しい問題も出てきている。インターネットやパソコン通信は、顔の見えない匿名社会。それだけに、ネットワークを利用する各人が最低限の倫理観を持つことが望まれている。インターネット上で守るべきマナーのガイドラインとしては、ネチケットが知られている。

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ノートパソコン (のーとぱそこん:notebook personal computer)

液晶ディスプレイとキーボード、そして本体が一体化され、ほぼA4ファイルサイズのボディーに凝縮されている。重量2〜3kg程度の製品が多い。サイズが小さいからといってパソコンとしての能力がデスクトップ機に劣るわけではなく、それなりの処理能力を持った製品がそろっている。液晶ディスプレイの解像度も、従来の800×600ピクセル程度から、1024×768ピクセルに移りつつある。また、CD−ROMドライブなどを内蔵した製品も多く、省スペースのオールインワン・パソコンとしての意味合いが強い。
日本の住宅事情を考えると、パソコンに大きなスペースを割くことができない以上、手狭なオフィスはもちろん、家庭においても、そのコンパクトさは魅力となる。日本で販売されるパソコンのうち、ノートパソコンが占める割合は年々増加の一途をたどっているのもうなずける。
ノートパソコンには、スタンバイ機能が搭載され、使わないときには、電源を切るのではなくスタンバイ状態にさせておくことで、その直前の状態を保持し、スタンバイからの復帰時には、それを再現する。スタンバイ機能は、新しい電源管理機構の標準化によって、デスクトップパソコンでも利用されるようになってきている。

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 は 

バーチャル・スタジオ (ばーちゃる・すたじお:virtual studio)

CGで生成した仮想のスタジオセット(大道具、小道具)映像をバーチャル・セット(virtual set)といい、これとテレビカメラで撮影した実写映像を合成する機能を備えたテレビスタジオのこと。バーチャル・スタジオでは、CGによるセット映像が、スタジオカメラの動き(上下左右や移動)に連動して変化する。したがって、テレビ画面を見ている人には、あたかも本物のセットのかなで俳優が演技しているかのように見せることができる。その仕組みは、@人物を撮影するスタジオのTVカメラの動きやズーマーの動きをセンサーで計測し、そのデータをリアルタイムでコンピュータへ送る、Aこのデータをもとに、そのカメラ位置から見えるであろうバーチャル・セットの映像を瞬時に計算し描画する、BこのCGによるバーチャル・セットをスタジオカメラからの実写映像と合成(はめ込み)する3段階である。
このシステムは、1995年のNAB(全米放送機器展)でバーチャル・セットとして初めて紹介された後、現在のバーチャル・スタジオは、出演者が存在感のないCGセットをイメージして演技するなどの課題はあるが、狭いスタジオへの広がりのあるセットは配置したり、瞬時にセットの入れ替えが可能などの利点やCGキャラクターとの組み合わせによる新しい演出効果により、専用のバーチャル・スタジオが気象など情報系の生番組を中心とした日常的な利用が定着しつつある。

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バーチャル・リアリティー(VR) (ばーちゃる・りありてぃー:virtual reality)

仮想現実感と訳され、同一の概念を表す用語として人工現実感(artificial reality)がある。CG映像などによる仮想的な世界をセンサーなどのエレクトロニクスを駆使して人間の五感に働きかけ、疑似体験させるメディア環境や技術のことである。液晶や小型のCRTディスプレイを内部に持つスキーのゴーグルのようなめがねを通して、実際の眼前には存在しない仮想の世界が三次元映像として見ることができる。また、センサーの装着された手袋を利用すれば、目の前の世界の物体に仮想の手でふれたり動かすこともできる。この仮想世界の中で、コップなどの仮想物体を落としたりぶつけたりすればその音も聞こえる。
また、広義にはVRに包括される研究レベルの記述としてミックスド・リアリティー(mixed reality)がある。これは、複合現実感と訳され、オーギュメンテッド・リアリティー(augmented reality)とも呼ばれている技術で、動画像として三次元CG映像との合成を基本にしている。例えば、自動車製造のオペレータがHMD(ヘッド・マウンテッド・ディスプレイ)を装着して組立作業を行なうと、必要に応じて設計図などのCG映像が実際の映像と合成されてそのHMDへ表示される。
VRの応用は、バーチャル・リアリティーという言葉が1998年に出現して以来、当初のゲームなどの娯楽産業から、最近では医療や製品設計・製造など、幅広い産業分野において、より実用的なシステムの開発が進められている。日本でも、米国イリノイ大学電子視角研究所で開発された大型統合バーチャル・リアリティー体験環境CAVE(CAVE automatic virtual environment)を利用した多人数によるアート作品の鑑賞体験やVRと三次元画像診断技術を組み合わせた仮想手術システムなどが開発されている。

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ハードディスク・ドライブ (はーどでぃすく・どらいぶ:hard disk drive)

フロッピーディスクが、リムーバブル(removable 記憶メディアが取り替え可能ということ)で必要に応じて差し替えて使うのに対して、ハードディスクは固定ディスク装置とも呼ばれている。リムーバブル・ハードディスク(アメリカで普及しているZIP)といった一部の特殊なものを除き、ほとんどの場合、パソコン本体内に内蔵されている。読み書きの速度はフロッピーよりもはるかに高速で、容量も大きい。家庭向けのパソコンでも10GB程度の容量のものを内蔵している。普段使うソフトウェアは、このハードディスクにコピーしておき、それを読み込んで利用する。また、作成したデータも、ハードディスクに保存する。そして、万が一の事故に備えて、フロッピーディスクなどにそのバックアップ・コピーを保存した方がよい。
ハードディスク接続のための標準的な規格としては、ATA(AT Attachment)規格のものが普及している。また、より高速なデータ転送を実現するために、SCSI(Small Computer System Interface)規格のものが使われることもある。

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バス (ばす:bus)

プロセッサと周辺回路がデータを交換するための信号経路。拡張カードの追加用バスとしては、古くはISAバス、現在では、PCIバスが主流で、デスクトップパソコンの多くはカードを装着するためのバススロットを装備している。また、グラフィックカード用の専用高速バスとして、AGPバスを持つシステムが一般的。

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ハッカー (はっかー:hacker)

不正アクセスを行なう者を一般に「ハッカー」と呼ぶことが多い。しかし、本来ハッカーとは、コンピュータに関する豊富な知識を有し、高度に洗練されたソフトウェアを創造することができるパワーユーザーを示す敬称であった。そのため、コンピュータに不法に浸入して、データの「盗聴」や「改ざん」、「破壊」などの違法行為を働く犯罪者を「クラッカー(cracker)」と呼んで、「ハッカー」と区別する場合がある。
不正アクセスを防ぐ方策としては、パスワードによるアクセス管理やファイアーウォールの設置、暗号の利用などがあるが、それだけでは不十分。電子商取引などの普及により、ネットワーク上を価値の高い情報が頻繁にやりとりされるようになると、不正アクセスの危険性はさらに高まることが予測される。各人がセキュリティーの重要性を知り、ユーザーIDやパスワードを、他人に知られないようしっかり管理することが大切である。

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パッケージソフト (ぱっけーじそふと:package software)

Windowsなどの基本ソフト(OSと呼ばれることも多い)に対して、そこで実行されるゲームやワープロなどのソフトウェアをアプリケーションソフト(application software)と呼ぶ。パソコンショップの店頭に並んでいるのは、そのアプリケーションソフトを商品としたもので、一般的にパッケージソフトという。ソフトウェアの供給メディアは、フロッピーディスクやCD−ROMだが、ソフトウェアの肥大化により、現在ではCD−ROMのみの供給となっている。パッケージソフトは箱に入った取り扱い説明書とディスクのセットなど、形になったものを購入するため、ソフトウェアをそのものを購入したと錯覚しがちだが、実際にはソフトの使用権を購入しているに過ぎない。またソフトウェアは著作物であり、その著作権は法律によって保護されている。

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表計算ソフト (ひょうけいさんそふと:spreadsheet software)

表の形にまとめられたデータを扱うソフトウェア。企業などの売上データの管理、金銭の出納管理、実験データの集計整理などに使われる。データが複雑に絡み合った大規模な表を修正しても、自動的に再計算を行なってくれるので、オフィスでは最もよく使われるソフトの1つ。古くはロータス社の1−2−3がその代名詞となるほどに大きなシェアを持っていた。スプレッドシート、あるいは、ワークシートと呼ばれる巨大な電子の表に、計算式、数値、文字などを入力し、集計などの作業を効率化する。計算後の数値をグラフにし、ビジュアル化する機能も併せ持っている。かつて、マニアのホビーの対象だったパソコンが、ビジネスにも使えることを証明し、パソコンを一気に普及させた立役者でもある。

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ファイル転送 (ふぁいるてんそう:file transfer)

ネットワークに接続されたほかの計算機からファイルを取り出したり、あるいはファイルを送り込んだりする機能。インターネットでは通常ftp(file transfer protocol)と呼ばれるソフトウェアを利用する。原則として、ファイル転送を行なう場合、ファイルの送り元となる計算機と送り先の計算機の双方に利用者として登録されていなければ、実行することができないが、利用者としての登録がなくてもファイル転送が可能なAnonymous ftp(匿名ftp)と呼ばれる機能が用意されている。これは、フリーソフトウェアなどのオンライン・ソフトウェアの配布などに用いられる。なお、Anonymous ftpを利用する場合には、利用者名として「anonymous」または「ftp」、パスワードとして自分のメールアドレスを指定することがマナーとなっている。

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フォント (ふぉんと:font)

明朝体やゴシック体などの書体のこと。現状では、アップル社が開発しWindowsやマッキントッシュが標準で採用しているトゥルー・タイプ(True Type)など、さまざまな規格がある。好みのフォントを使い分けることができるようになり、文章の表現力が一気に高まった。現在使われているフォントのほとんどは、拡大縮小しても輪郭にギザギザなどが出ないスケーラブルなものである。

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不正アクセス禁止法 (ふせいあくせすきんしほう)

正式名称は「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」。1999年8月に国会で可決成立し、2000年2月より施行された。これまで日本の法律では、不正侵入したコンピュータのデータを書き換えたり消去した場合には、電子計算機損壊等業務妨害罪で罰せられたが、不正侵入してデータを覗き見しただけでは罪にはならなかった。しかし、不正アクセス禁止法では、他人のIDやパスワードを無断使用したり、セキュリティー・ホールを利用して侵入する行為はすべて処罰の対象となる。不正アクセス行為は、1年以下の懲役、または50万円以下の罰金となる。
ネットに関連した法規としては、この他に、犯罪の嫌疑があればメールの内容も傍受できる通信傍受法(犯罪捜査のための通信傍受に関する法律)や、ネット上における児童ポルノの配布・販売・公開等についても禁じた児童ポルノ法(児童売春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律)がある。

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プッシュ型サービス (ぷっしゅがたさーびす:push technology)

従来のWWWでは、利用者がそのサーバーに積極的にアクセスしない限り、そこに置かれた情報を参照することはできなかった。これに対して、サーバー側から登録されたユーザーに対して積極的に情報を送り込むことによって、利用者は特に操作を行なうことなく、常に最新の情報を画面に表示することができるようになる。これがプッシュ型サービスである。
利用者は、興味のあるチャンネルを選択し表示される情報を眺めるだけでなく、表示された情報に関連する情報を選択しアクセスすることが可能となる。一方的なWWWと比較して、より自然な双方向情報アクセス環境を構築できるようになる。しかし、要不要に関わらず情報を送りつけてくるため問題が生じる場合もある。

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プラグ・アンド・プレイ (ぷらぐ・あんど・ぷれい:plug and play)

買ってきてパソコンに装着すれば、複雑な設定をしなくても、すぐに使えるようになる周辺機器の機能。マイクロソフトが中心となり、パソコンや周辺機器のメーカーと共同で開発した技術。PnPに対応していないパソコンや、周辺機器は、買ってきた製品を装着しても、そのまますぐに使えるとは限らず、設定等の難解な作業が必要である。それが、パソコンを門外漢にとって難しいものにしていたが、PnPによって、こうした作業はすべて自動化され、パソコンの拡張がきわめて容易になる。
また、ノートパソコンで使われているPCカードなどでは、電源を入れたままでカードを抜き差しできるホットスワッピング(hot swapping)が可能になり、その使い勝手が格段に向上する。家庭へのパソコンの普及が急激に進む現在、だれにでも容易に拡張できることの機構の重要性は大きい。

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プラグイン (ぷらぐいん:plug in)

WWWを中心にインターネットが発展するに従って、さまざまな形式の情報をWWWブラウザが表示できなければならなくなってきた。しかし、インターネットに存在するすべての形式を表示出きるようにブラウザを構成しているとプログラムが巨大になってしまう。そこで、WWWブラウザは基本的な形式の表示機能と他の形式を表示するプログラムの組み込み機能だけを用意し、他の形式の表示は必要に応じて呼び出される個別のプログラムによって実現するようになってきた。この機能がプラグイン機能であり、必要に応じて呼び出される個々のプログラムのことプラグインと呼ぶ。

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フリーソフトウェア (ふりーそふとうぇあ:free software)

使用料がフリー、つまり無料のソフトウェア。作者の好意によって公開され、継続的に使う場合にも、その対価を必要としない。アメリカなどではパブリック・ドメインという概念があり、著作権を放棄することができるためパブリック・ドメイン・ソフトウェア(PDS public domain software)と呼ばれることも多かったが、現在では、作者が著作権は保持しながら、使用はフリーであることをその権利の一部として主張する形態のものが多い。インターネットなど、通信回線を経由して入手することが多いことから、オンライン・ソフトウェア(online software)と呼ぶこともある。

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プリンター (ぷりんたー:printer)

パソコンで作成したデータを印刷するための装置。一般に使われているものでは、トナーを使いコピー機と同様の仕掛けで印刷するページプリンター(page printer レーザープリンターということも多い)と、インクを吹き付ける機構のインクジェットプリンター(ink jet printer)の2種類がある。パーソナルユースでは、廉価でカラー印字なども可能なインクジェットプリンターに人気があるが、ビジネスユースでは、少しでも品位が高く高速な印字ができるページプリンターが使われることが多い。
どれだけ美しい印字ができるかは、そのプリンターの解像度で決まる。解像度はdpi(dot per inch)という単位で表される。1インチ当たりに、どれだけたくさんの点が打てるかを表した数字である。ページプリンターでは、600〜1200dpiの製品が多く、この解像度を計算によって補正し、さらに細かい解像度を実現している。グラフィックスは、色情報を持った点であるピクセルの集合体と考えることができる。インクジェットプリンターでは、4色のインクを使ってフルカラー画像を出力するために、複数のドットで1つのピクセルを構成するため、仕様上の解像度の4分の1程度を実解像度とみなせばよい。セイコーエプソンの製品では、4色のインクでは表現しきれない中間色を美しく再現するために、2色を追加し、インクを6色使っている。

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プロセッサ(CPU) (ぷろせっさ(しーぴーゆー):processor ; Central Processing Unit)

パソコンの中枢となる集積回路。各社のPC/AT互換機やNECの98シリーズでは、インテル社の製品か、その互換製品が使われているのに対して、マッキントッシュではIBMとアップルコンピュータ、モトローラが共同開発したプロセッサが使われている。現在では、PCならペンティアムV(PentiumV)やセレロン(Celeron)、マッキントッシュならパワーPC G4(PowerPC G4)が最新である。インテルは、マルチメディアを高速に処理できる機能をMMXテクノロジ(Mult iMedia eXtension Technolory)として実用化、さらに、インターネット・ストリーミング・SIMD拡張命令(i SSE)をペンティアムに付加し、マルチメディアデータの処理能力をさらに高めた。同社のプロセッサは、すべてMMXに対応、iSSEはペンティアムVに搭載されている。インテル互換プロセッサとしては、AMD社のAthlonが有名。
パソコンの処理速度は、プロセッサによって大きく左右される。また同じプロセッサのシリーズでも、それがどのくらいのクロック周波数で駆動されているかで速度が違ってくる。もちろん、クロック周波数が速いほど、処理速度も高速になる。インテルのPentiumVの場合、1999年夏の時点での最高クロック周波数は600MHzだが、すでに、500MHzを超えるPentiumVを搭載したパソコンが普及価格帯になってきている。また、廉価版のPentiumUとして注目を浴びているインテルのプロセッサCeleronは、システム全体の低価格化に大きく貢献している。ただし、パソコン全体の能力は、プロセッサのみで決まるわけではなく、ディスクの読み書きの速度や、グラフィックスの処理能力などにも大きく左右されることを忘れてはならない。

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プロトコル(通信規約) (ぷろとこる(つうしんきやく):protocol)

通信のためのルール。ネットワークでは、決められたルール(手順)に従っているため、各装置の間で通信を行なうことができる。インターネットで用いられるプロトコルは、インターネット・プロトコルであり、このプロトコルを中心としてさまざまなプロトコルが規定されている。インターネットにおいて、このインターネット・プロトコル(IP Internet Protocol)とトランスミッション・コントロール・プロトコル(TCP transmission control protocol)が中心的に利用されるため、インターネットで利用されるプロトコルのことをTCP/IPと呼ぶことが多い。

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ページ記述言語 (ぺーじきじゅつげんご:page description language)

表示装置や印字装置の多様化・高性能化に伴ない、従来の同一字体で同一の大きさの文字を並べる単純な表示から、複数の字体の文字と異なる大きさの文字を駆使した豊かな表現が可能になってきた。こうした複雑な表示イメージを記述するために考えられた言語がページ記述言語である。
ページ記述言語では、表示装置や印字装置の解析度などに依存せずに、同じプログラムからは全く同じ表示イメージが得られるようになっている。これによって、解析度の低いディスプレイ装置で表示イメージを確認してから、プリンターに出力するということが可能になる。このように画面上で見たものと出力結果が同じものになるという考え方をWYSIWYG(What you see is what you get ウィジィウィグ)という。
ページプリンターでは、細かいドットイメージを受け取っていたのでは、印字速度よりも通信時間が長くなってしまうため、ページ記述言語のインタープリタをプリンター側に搭載し、ページ記述言語を受け取るようにしたものが増えてきている。現在、アメリカのアドビ社が開発したポストスクリプト(Post Script)というページ記述言語が主に用いられている。

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ポート (ぽーと:port)

パソコンに周辺機器を接続するための接続点。一般的なパソコンには、モデムなどの接続用にシリアルポート、プリンターなどの接続用にパラレルポート、キーボードやマウスなどの接続用にPS/2ポートが用意され、パソコンの背面などに端子が装備されている。これらは、レガシー(旧世代)ポートとも呼ばれ、将来的には廃止される方向で、システムデザインが検討されている。

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ホームページ(HP) (ほーむぺーじ:home page : HP)

wwwで提供される情報の表紙となるページ。通常、いずれかのホームページからリンクをたどって目的の情報にたどり着くことになる。「http://ホスト名/」(組織の場合)や「http://ホスト名/~ユーザー名」(個人の場合)というURLで指示される場合が多い。

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ポインティング・デバイス (ぽいんてぃんぐ・でばいす:pointing device)

画面上の対象を指し示すための装置で、デスクトップパソコンではマウス、ノートパソコンでは、指先でコントロールするスティック状のものやパッドが使われる。マウス(mouse)は、形状がネズミに似ていることからその名がついた。パソコン本体とを結ぶコードがネズミのしっぽのように見える。マウスの裏側を見るとボールがついていて、机の上でマウスを移動させるとボールが回転し、パソコンにマウスの動きを伝える。それに応じて、画面上でポインタと呼ばれる矢印が上下左右に動く仕組み。画面上の対象にポインタを合わせ、マウスについたボタンを押すなどの操作によって、パソコンに命令を伝える。キーボードから命令をタイプしなければならなかった過去の操作方法に対して、マウスにより、パソコンの使い勝手は大幅に向上した。

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 ま 

マッピング (まっぴんぐ:mapping)

三次元物体表面に、その形状とは別に与えられた二次元画像やその性質を貼り付ける技法のこと。代表的なものとしては、テクスチャー(模様)を貼り付けるテクスチャー・マッピング、複雑な凹凸を簡易に表現できるバンプ・マッピング、レイ・トレーシングに似た映り込みの効果を簡易的に表現できるリフレクション・マッピングなどがある。この他、特殊なマッピング技法としては、金太郎飴や丸太を任意の断面で切断した時に見られる断面模様を表現するソリッド・テクスチャー・マッピングがある。

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マルチキャスト (まるちきゃすと:multicast)

インターネットでは1対1の通信が基本となっているが、同じ情報を複数の相手に届けなければならない場合、1対多の通信機能が用意されていると便利である。これを提供するのがマルチキャストであり、特定のグループ宛の情報を1度に送ることができるようになる。このような機能を実現するために、Mboneと呼ばれる仮想実験網が用意され、さまざまな実験がなされている。Mboneでは、ビデオの配信を行なうnv、音声の配信を行なうvat、ホワイトボード機能を提供するwd、これらを統括して管理するsdなど、インターネットを利用したビデオ会議システムを用い、インターネット関連の会議などの中継を行なっている。

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メーリングリスト (めーりんぐりすと:mailing list)

グループを示すメールアドレスを用意し、そこにグループに所属するメンバーのメールアドレスを登録しておくことで、1つのメールアドレスをあて先としてメッセージを発信すると、登録された全員に同一のメッセージが到着するようにする機能。
通常メーリングリストでは、特定の話題に興味を持つメンバーが集まっており、さまざまな話題が提供されている。例えば、特定のアーティストのファンを中心としたグループから、さまざまな技術について議論するグループまで、話題の幅は非常に広い。

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メールアドレス (めーるあどれす:mail address)

電子メールのあて先を示す形式。基本的に「ユーザー名@ドメイン名」という形式をしている。
ユーザー名は、メッセージを受け取る相手の計算機上での識別子で、相手が利用する計算機ごと、または所属する組織ごとに決められたルールに従って与えられる。ドメイン名は、メッセージを受け取る相手が所属する組織(最近では、相手が利用しているプロバイダを示す場合もある)を示す。例えば、「suna@wide.ad.jp」は、wide.ad.jpという組織に所属する、sunaという利用者であることを示している。

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メモリー (めもりー:memory)

CPUが作業用に情報を記憶する装置。サイズの単位はバイト(byte)。例えば、ウィンドウズパソコンを実用的に使うには、32MB(Mはメガ=100万)程度のメモリーが必要とされているが、扱うソフトウェアやデータによっては、64MBあっても最適とはいえない。
パーツとしてのメモリーは、基板上に複数のEDO−DRAMメモリーチップを並べたSIMM(single inline memory module)やDIMM(dual inline memory module)が一般的。さらに、PentiumUパソコンでは、高速に読み書きのできるSDRAM(synchronous-DRAM)が使われることが多い。メモリーはシステムごとに利用できるタイプが異なるので、増設時には、自分のパソコンで、どのような種類のメモリーが使えるかをチェックしておくことが重要となる。

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モーション・キャプチャー (もーしょん・きゃぷちゃー:motion capture)

人間の体に取り付けたセンサーにより、人間が実際に行なう動作を計測し、そのデータをCGキャラクターに反映させてアニメーション化する技術のこと。モーション・キャプチャーにおける動きの計測方式としては、磁気式と光学式が主流である。磁気式は、関節など身体の主要部分に取り付けた3つのコイルが、床面など適切な場所に設置した磁気発生器(ソース)からの磁界で励磁され、三次元空間の位置と向きが計測される。このデータを連続してコンピュータに送ることにより、リアルタイムのキャラクター・アニメーションを実現できる。最近の磁気式は、センサーのコードが無線化されたことにより、演技者の動きの制約が解消されている。一方、光学式は、頭部など身体の主要部分に反射マーカーを取り付けた演技者を数台のビデオカメラで異なる角度から撮影した後、そのマーカー映像を三角測量の手法で解析し、書くマーカーの三次元位置データを得る。これは、パターンマッチングなどにより、収集データをリアルタイムで表示し確認できるため、演技者の動作に制約を受けない特徴と合わせ、一層の発展が期待されている。この他、市販されている機械式には、身体の主要部分に取り付けたポテンショメーターで、三次元空間の位置データを計測する。この方式は他の方式に比べて、地磁気などの周囲環境に影響されず、狭いスペースで動作の計測が可能である。

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文字コード (もじこーど:character code)

コンピュータが取り扱える情報は2進数だけである。コンピュータにおける情報処理では、この2進数に意味を与え処理を行なう。この2進数に対する意味付けの最も基本的なものが文字コードであり、2進数で表現される文字の集まりが文字集合である。
もともとコンピュータは英語圏で誕生したため、文字コードも英文字を対象として設計されていた。英文字の種類は、大文字、小文字、各26文字と数字10文字、記号数十文字と改行などの制御用文字数十文字の、合計100文字程度であり、7ビットの2進数で表現可能である。そこで英文字の表現では、7ビット系の文字コード(実際にはエラー検出のため8ビットで用いられる)が用いられている。標準規格のASCII文字集合とIBM系のEBCDIC文字集合があるが、ASCII文字集合が事実上の標準となっている。
また、ヨーロッパでは、ドイツ語やフランス語などの英文字にはない文字をASCII文字集合に追加した8ビット系文字コード(ISO8859)が用いられている。

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モデム (もでむ:modem)

パソコン通信サービスを利用するためには、通常、手元のパソコンから離れたところにあるホストコンピュータを電話で呼び出して接続する。ただ、電話線はもともと音声をやり取りするためのものなので、コンピュータの信号をそのままでは伝送することができない。そこで、信号を強引に音声に変換して電話回線上に流す方法が使われる。そのための変復調装置をモデムという。ファクシミリは、同じ原理で画像データを電話回線を通じてやり取りしている。
モデムがサポートする通信速度は年々向上し、現在、一般的なモデムは33600bps(bit per second)でデータを伝送する。伝送時には冗長なデータを圧縮するなどの処理が行なわれるため、実質的なスピードはさらに上をいく。さらに、アナログ電話回線がデジタル回線を経由していることを利用し、相手から手元のモデムへの下り方向の伝送速度を56000bpsまで確保できる技術が実用化され、x2と、K56flexという2つの規格が混在していたが、98年9月にITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化セクター)によってV.90規格に統合された。一方、インターネットの普及で、少しでも高速なデータ伝送を求めるユーザーは、ISDN回線でTA(terminal adapter ISDN回線の終端装置とコンピュータの通信用機器を兼ねていることが多い)を使うようになりつつある。TAを使った場合、通常の回線速度は64Kbpsだが、それを2つ束ねて128Kbpsとする使い方もできる。

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モデリング技術 (もでりんぐぎじゅつ:modeling technique)

三次元空間に置かれた物体を表示するために、その形状や質感をデータや数学的なモデルによりコンピュータに入力する作業のこと。線分、多角形(ポリゴン polygon)、曲面などによる三次元物体の幾何学形状の定義や物体表面の色や材質の定義が行なわれる。代表的な例として、ワイヤフレーム・モデル、サーフェス・モデル、ソリッド・モデルの他に、NURBS曲線(Non-Uniform Rational B-Spline : 非一様有理Bスプライン、ナーブス)を利用した柔軟性の高い自由局面やメタボール・モデルがある。

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 や 

ユニコード (ゆにこーど:Unicode)

従来の英語主体の文字コードを再考し、全世界の全ての文字を表現できる文字コードが、ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)の合同技術委員会で決められた。これは、ユニコードと呼ばれる文字コードを基本としており16ビットで全世界の文字を表現する。UCS(ISO/IEC10646-1 Universal Multiple-Octet Coded Character Set Part T)と呼ばれる。しかし、この文字集合では、意味が異なるが字体が近い文字を同じ値で表現しているため問題もあると考えられている。

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ユニバーサル・アクセス (ゆにばーさる・あくせす:universal access)

居住地域や年齢、障害の有無などに関わらず、誰もが等しく情報通信システムを利用できるような環境を指す。郵政省が開催した「高齢者・障害者の情報通信の利活用の推進に関する調査研究会」では、ユニバーサル・アクセスを確保するためのさまざまな提言がなされている。
インターネットを活用した障害者・高齢者支援活動には、日本障害者リハビリテーション協会が運営する「障害者情報ネットワーク(ノーマネット)」や、全国社会福祉協議会全国ボランティア活動振興センターの「ふれあいネットワーク」などがある。福祉関連情報をインターネット上で提供する地方自治体も増えてきている。

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 ら 

ライティング (らいてぃんぐ:lighting)

仮想的な光源(ライト)をワールド座標系の適当な位置に配置して、表示すべき物体に照明を当てること。三次元CGにおける光源としては、平行光源(太陽光のイメージ)、点光源、スポット・ライト、線光源、面光源など多種多様なタイプがあり、それぞれの光源において、配光特性や影のでき方に違いがある。実際のライティングでは、これらの特徴を生かして通常複数個の高原を用いることが多く、それぞれに光源のタイプ、色・強度、位置や方向などを指定する。

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リムーバブルメディア (りむーばぶるめでぃあ:removable media)

データの保存用に使われるリムーバブルメディアは、フロッピーディスクやCD−R/RWディスク以外にも、用途に応じてドライブを用意することで、さまざまな種類のものが利用できる。広く普及しているメディアとしては、アイオメガ社が開発し、最大100MBの容量を持つZipメディア、東芝が開発した切手サイズのメモリーカード、スマートメディア(SM)、それよりも一回り大きくて分厚いが大容量をサポートできるサンディスク社が独自に開発したコンパクトフラッシュ(CF)、IBMが開発したコンパクトフラッシュサイズのハードディスク、マイクロドライブなどがある。また、ソニー独自の規格であるメモリースティックも今後の動向が注目されている。

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レンダリング技法 (れんだりんぐぎほう:rendering technique)

モデリングによりコンピュータ内に定義された三次元物体を、形状・照明・仮想カメラ等のデータをもとに計算処理で画像化する技術。仮想空間に配置された物体を仮想カメラから見た情景として生成する最終プロセスであり、CG画像の品質が決定される。リアルな画像ほどコンピュータの計算能力が必要でレンダリング時間を要する。レンダリング処理では、仮想カメラの視野に入らない情景の判定(クリッピング)、物体の重なりや裏側など見える/見えない部分の判定(隠面消去)を行ないながら物体への照明光の反射・透過などの具合を計算(シェイディング)し、物体表面にテクスチャー(模様)や凹凸を貼り付け(マッピング)、最終的には二次元スクリーン上へ投影された画像として表示される。レンダリング技法には、これまで多くの開発研究が行なわれ、写真や現実の世界のリアルな表現を目指すフォトリアリスティック・レンダリング、さらには二次元の実写映像をもとに、三次元CGを生成するイメージベースド・レンダリングがある。

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ワールド座標系 (わーるどざひょうけい:world coordinate system)

コンピュータ内の仮想的な三次元空間を規定する基準となる座標系であり、原点を通り互いに直交する3軸で構成される。セットや人間などの物体はこの座標系の上に配置されるが、その物体の位置は三次元座標で、向きは各軸まわりの回転角でそれぞれ指定される。

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Wordsworth - Version2.6.0 (C)1999-2002 濱地 弘樹(HAMACHI Hiroki)

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