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紙の歴史があり
製本の歴史があり
印刷の歴史がある
●紙の始まり・・・
エジプトのナイル川に繁茂するパピルスから作られたもの(パピルスはペーパーの語源)。
●製紙法の確立・・・
西暦105年、中国で木綿のボロから紙を作る。
●製紙工場・・・
この製紙法が1190年頃西欧に伝えられ、製紙工場ができる。
●製本へ・・・
筆写、印刷された紙は初めは巻いたり、折ったりして保存されていたが、やがて綴じられるようになり、本の原型となる。
印刷の歴史略年表
発明者 | 印刷法 | 備考 |
蔡倫 (中国) | 木版印刷 (紀元前105年) | 紙を発明。中国では木版印刷が行われた。 |
| 最古の印刷物 (770年) | 百万塔陀羅尼経が印刷。年代の明確な現存する世界最古の印刷物。 |
グーデンベルク (ドイツ) | 鉛合金活字製造法 (1445年) | 現在においても利用されている。 |
セネフェルダー (ドイツ) | 石版印刷 (1790年代末) | この技法は、石版→ジンク版→アルミ版→ゴム版(ゴムブランケット)へと変わり、オフセット印刷の先がけとなる。 |
フォックス・タルボット | 銅版腐食法 (1859年) | 銅版を塩化鉄で腐食することにより画線部を作り、そこにインキをつめて印刷する。 |
ヨセフ・スワン | カーボン印画法 |
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カール・クリッチェ | グラビア印刷法 (1864年) | フォックス・タルボットとヨセフ・スワンの方法を結びつけて発明された。 |
●今日では・・・
版(はんこ)を作る(製版)ために、重クロム酸コロイドの感光液を金属板に塗布しておき、ネガあるいはポジから焼きつけて現像し、板上に耐食膜を作ってから腐食させて、版の形状とする、写真製版法が広く利用されている。
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印刷物の色質安定的管理
中小印刷会社の経営者育成を手がける学校法人日本プリンティングアカデミー(JPA、東京・文京、浜照彦校長)は色のバラツキを抑える新しい管理手法を開発した。色の混ざり具合や濃淡などを解析して図表で数値化する。同手法を組み込んだ測定装置で印刷物の品質安定に役立てる。
印刷会社は顧客の要求する色調を出すため、従来は「校正刷り」と呼ぶ試し刷りをもとに色覚評価をしていた。JPAが開発した手法は赤、青、黄の3色を混ぜ合わせ、濃淡が異なる3種類の灰色を紙に印刷。測定装置で色を読み込み、色ムラ、濃度、明度などを数値化し、JPAが開発した「QC鳥瞰図」と呼ぶ図表に表す。図表を見ながら赤を濃くしたり黄を少なくするなどの調整をする。
印刷機械大手の小森コーポレーションが専用ソフトを組み込んだ測定装置を開発。印刷OEM研究会に加入する印刷会社4社がすでに試験運用を始めている。同手法を採用すれば、印刷会社が他社に仕事を融通するような場合でも品質を安定させられるとしている。
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